じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

連城三紀彦「白蓮の寺」

2019-11-08 20:54:19 | Weblog
☆ 連城三紀彦さんの「戻り川心中」(光文社文庫)から「白蓮の寺」を読んだ。

☆ 幼い頃のあやふやな記憶。影絵のように脳に刷り込まれた殺害現場。成長した主人公はその光景の秘密を探っていく。 

☆ 因習や迷信が色濃く残っていた大正時代の寒村。主人公の母親は、いわれなき理由で忌み嫌われ、厄払いのように年の離れた住職に嫁がされた。しかし、そこで不幸な事件が繰り返し起こる。

☆ 物語の見せ場はあっと驚くようなどんでん返し。

☆ 主人公にとって出生の秘密を知ることは必要だったのか。知らない方がよかったのか。隠されれば隠されるほど、真相が知りたくなるのは人の性だろうね。
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