じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

歳月をかけた殺人計画

2018-04-26 20:26:53 | Weblog
☆ 人間の怒りの継続時間は数秒とも数分とも言われる。いずれにしてもそう長くは続かない。ところが殺意となると必ずしもそうではないようだ。

☆ 「松本清張傑作短篇コレクション」(文春文庫)から「捜査圏外の条件」、宮部みゆきさんの短編集「人質カノン」(文春文庫)から「十年計画」を読んだ。

☆ 「捜査圏外の条件」は妻子ある上司が主人公の妹と怪しい関係になる。周りの目を盗んだ逢瀬の旅で妹は病死、上司は不倫の発覚を恐れて逃げる。その事実を知った兄が7年の歳月をかけて完全犯罪を目指すというもの。

☆ 「十年計画」は恋人に裏切られ捨てられた女性が、交通事故に見せかけた復讐を計画するというもの。なんと10年の歳月をかけて。

☆ 足を踏んだ人はすぐに忘れるが、踏まれた人は長く忘れないという。心したいものだ。

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浅田次郎「獬(シエ)」

2018-04-26 14:17:16 | Weblog
☆ 浅田次郎さんの短編集「姫椿」から「獬(シエ)」を読んだ。

☆ 獬(シエ)とは伝説の動物らしい。具体的な姿はイメージしにくい。それはさておき、江國香織さんの「デューク」以来のウルウルする物語だった。

☆ 愛ネコが死んだ。喪失感に襲われる鈴子はふとペットショップに立ち寄る。そこで出会ったのが獬(シエ)。何とも異形の動物だが人懐っこい。それにこの生き物は善い人と悪い人を見分けるという。

☆ 獬(シエ)との生活。毎夜鈴子は獬(シエ)に愚痴を語り涙を流す。鈴子の生い立ちや日々の生活がだんだん明らかになっていく。

☆ やがて獬(シエ)とも別れの時が来る。そのときの獬(シエ)の独白がたまらない。「幸せ」って何かなと考えさせられる。鈴子さんには幸せになって欲しいと思った。

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「希望」がなくなり分党へ

2018-04-26 10:01:16 | Weblog
☆ 安倍政権が批判されても危機感がイマイチなのは野党が弱いからだ。選挙目当てに離合集散していたのでは、国民の信頼は得られない。

☆ 先の衆議院選挙、小池旋風に便乗しようと民進党の多くが「希望の党」に移ったが、所詮は理念なき選挙互助会。結果は周知の通り。

☆ 次は来夏の参議院選挙。「希望」では勝てないと足元がおぼつかない議員さん。「希望」を捨てて次は「国民民主党」とか。部外者がケチをつけるのは悪いが「国民民主党」とはいかがなものか。

☆ 「国民党」「民主党」ならすっきりするのだが。「国民党」はかつての蒋介石率いる中国国民党のイメージがあるのか。あるいは郵政民営化に反対する人々がつくった「国民新党」のイメージがあるのか。

☆ 「民主党」は本家争いなど大人の事情があるのかな。

☆ いっそ、「日本国民党」ならわからなくもない。「民主」へのこだわりは「立憲民主党」への秋波か。

☆ いずれにせよ泡沫と消えゆく運命。こだわる必要はないか。国会議員たる人々は自分の議席・地盤より国民のことを考えて欲しいものだ。結果的にはそれが勝利に導くと思うのだが。
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「ボディーが弱点」

2018-04-26 09:41:47 | Weblog
☆ 朝日新聞の風刺画。針すなおさんの作。

☆ 財務省のパンツをはいた麻生大臣らしきボクサー、辻本選手から強烈なボディー攻撃を受けている。観衆からは「ハラだ! ハラ・ハラ! セクハラ問題だ!」のヤジ(声援)。

☆ 麻生選手、効いているようだがなかなかしぶとい。ボディーはじわじわ効いてくるという。それは地獄の苦しみとか。

☆ さて、辻本選手はロープに追い詰め、決定打でKOできるのか。はたまた、麻生側のセコンドからタオルが投げられるのか。絵には描かれていないが審判がTKOの判定を下すのか。それとも、起死回生の一発で麻生選手の逆転勝利か。

☆ 試合はいよいよ終盤戦だ。
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