じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「老婆の休日」

2017-07-17 12:27:22 | Weblog
☆ オードリ・ヘップバーン主演の名作「ローマの休日」ではなく、桂文珍さんの落語。

☆ おもしろかった。

☆ お年寄りの風景を文珍さんが熟練の話術で語ってくれる。

☆ 人間はよく観察するとおもしろいね。
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拈華微笑から

2017-07-17 11:12:28 | Weblog
☆ 美しい響きのある熟語だが、仏教の悟りは、文字で伝わるものではないということを表すそうだ。

☆ ある時、お釈迦さんが手に持っていた花をひねった。それが何を意味するのか周りにいた人々にはわからなかったが、迦葉というお弟子さんだけが、意味するところを悟って微笑んだというエピソード。

☆ このエピソード自体は後世につくられたらしいが、仏教の学び方がよく示されている。

☆ 難解難入と言われる悟りの境地。仏教では文献研究など形のあるものから学ぶ「教相」と自身の内側を観察することによって直接アプローチする「観心」という方法があるという。

☆ いくら文献研究をしても、最後はインスぺレーションの一撃が必要と言うことだろうか。そのあたりが宗教の宗教たるゆえんであろうが、疑い続けて真相に迫る哲学と、信じることによって真相に入る宗教との違いであろう。

☆ 哲学は思索すればするほど深淵に入り込み、苦悩は増えそうだ。哲学の原語はフィロソフィ(知を愛す)だから、愛することだけで満足すればよいのかも知れないが、より深く考えてしまうのが人間の煩悩。

☆ 救いを求めたければ、法(あるいは仏)に「南無(帰依)」するのが良さそうだが、信じようと思っても信じきれないのが凡夫の悲しさか。

☆ 以心伝心の仏教。「はじめ言葉ありき」のキリスト教(あるいは西洋思想)との大きな違いなのだろうか。また煩悩が騒ぐ。
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「太平記」を見る

2017-07-17 01:32:32 | Weblog
☆ 26年ぶりに大河ドラマ「太平記」(真田広之主演)を見た。今日は第1回目だけ。

☆ 「太平記」と言えば、鎌倉時代末期。後醍醐天皇の命を受けた足利尊氏、新田義貞、楠木正成らが鎌倉幕府を倒し、建武の新政を実現。そのあと新政に不満を持つ武士が、後醍醐天皇を吉野に追いやり、北朝をたてるという話。

☆ 第1回目は、執権北条氏の権勢に面従腹背しなければならない足利一族の話。足利尊氏(この時代は高氏)の出生から、元服、そして後に正室となる赤橋登子(沢口靖子)との出会いまで。

☆ このあと高氏(尊氏)は京都に出仕し、佐々木道誉(陣内孝則)と仲良くなるんだったかな。

☆ 高氏が幕府側であったとき、芸人一座に紛れ敗走する楠木正成(武田鉄矢)を伊賀の関所で審問する場面が印象に残っている。「勧進帳」のような場面だった。(第15話)

☆ やがて倒幕に成功。宮中で尊氏、正成が祝賀する場面を思い出す。何事も目標を達した瞬間が最高潮。

☆ 権力というものは恐ろしい。人を変え、相互不信を煽る。公家が重んじられる新しい政治に不満を持つ尊氏たちは、朝廷と対立する。そして後醍醐天皇側にたつ新田や楠木と戦い、彼らを破る。

☆ 尊氏は征夷大将軍に任命され幕府を開くが、足利家の執事・高師直(柄本明)と対立し討ち取る。また幕府内の権力争いをやめるため最愛の弟・直義(高島政伸)を毒殺する。

☆ 尊氏の晩年はだんだん孤独になっていく。そんな話だったように思う。

☆ 時代の変革期に生きる人々の姿が、うまく描かれていた。原作は、吉川英治「私本太平記」。
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