じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「クイズショウ」を観る

2010-05-04 19:28:37 | Weblog
★ ロバート・レッドフォード監督作品「クイズショウ」を観た。最初はあまり期待していなかったが、観ているうちにグングンひきこまれていった。秀作である。

★ 1950年代、テレビが家庭に普及しだしたアメリカの話。実際にあった「クイズショウ」のスキャンダルに基づいて、マスコミ業界のあり方や民族問題を鋭く糾弾している。

★ 「古畑任三郎」で「クイズ王」のエピソードがあったが、この映画を参照にしているとか。最強のチャンピオンを作るために不正をするところや、2人のプロデューサーの振る舞いが似ている。

★ もちろん作品としては比較にならず、映画の方はマスコミやアメリカ社会の深部に深く迫っている。

★ 「マスコミは餌食を見つけるとしゃぶりつくす」と言うのは厳しいセリフだが、実に的を射ている。

★ 結局、不正を追及する調査会は番組に不正があったことは認めさせたものの、テレビのあり方を糾弾するまでには至らなかった。
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「出口のない海」を観た

2010-05-04 02:11:05 | Weblog
★ 以前、確かテレビで放映されているのを観た記憶があるが、改めて「出口のない海」を観た。

★ 人間魚雷「回天」をめぐる若者たちの物語である。戦争をテーマとした映画だが名匠佐々部監督は上手にヒューマニティあふれる映画に仕上げている。最後の竹内まりあさんの「返信」を聴く頃には、映画にどっぷり浸っている自分に気づく。

★ 大がかりなロケがあるわけではなく、大半が狭い潜水艦内での出来事なのに、映画に広がりを感じるのは脚本の妙か。

★ 配役としては、何と言っても主役の市川海老蔵さんの名演に尽きる。この主役があってこその作品だと思う。

★ ただ生きることがどれほど大変なことか、ただ恋をすることがどれほど貴重なことか、ただ野球をすることがどれほど恵まれたことか、ということを感じた。
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