じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「ふたり」

2008-06-18 13:00:32 | 映画
★ 深夜に大林監督の「ふたり」を観た。何度目だろうか、何度観てもこの映画は泣ける。

★ 優秀な姉とドジな妹。ある朝、その優秀な姉が事故で死んでしまう。そして相変わらずドジな妹の前に、ある日、姉のお化けが現われる。

★ 少女がさまざまな困難に遭遇し、そこから成長し大人になっていく姿を、大林監督が見事に描いている。尾道の町もいいなぁ。

★ 初の主演というが、石田ひかりさんは主人公の実加になりきっている。私は「親友」長谷部真子役の柴山智加さんが好きだ。ショートヘアがとても魅力的だ。和服姿が格好いい。

★ 真子が「とうちゃん死んじゃった」とまんじゅうを握り締めながら、実加と抱き合うシーン。ジーンと来る。実加と真子がお互いを「親友」と呼ぶセリフ回しもいいなぁ。 

★ 姉役の中島朋子さんの落ち着いた演技は風格だね。両親役の富司純子さん、岸部一徳さんはズッシリと映画の柱になっているように思う。

★ 主人公実加が鏡の前で姉の千津子と別れるシーン。言葉のない「サヨナラ」がたまらない。

★ 原作は赤川次郎さん。音楽は久石譲さん。テーマ曲「草の想い」、最高だ。
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医療の差別化

2008-06-18 02:15:04 | Weblog
★ NHKスペシャル「激流中国」で中国の医療の現実を見た。急速な経済発展を遂げる中国。その発展、資本主義化がいかに不安定な基盤の上に築かれているものかがよくわかった。

★ 番組では農村の1つの家族を取り上げていたが、金がないために子どもの治療ができないありさまに、心が痛んだ。

★ 「人は生まれながらに平等で」なんてフィクションだね。人の命が所得や社会的地位で左右される現実、それは国を超えて見られる現象だ。「貧困大国アメリカ」(岩波新書)を読んでいても、一度病気にかかったばかりに没落していく人々の姿が描かれていた。

★ 資本主義のトップランナーにして、世界の富を独占しているようなアメリカ、そして政治的には今なを共産主義の国、中国。どちらの国でも貧富の差が拡大しているようだ。

★ 何とか首の皮一枚で社会保障制度を維持している日本だが、遠くない未来に中国やアメリカのような姿になりそうな気配だ。いやもはや進行しているのかもしれない。

★ 人口爆発はもはや限界点に近づいているのかもしれない。食糧、水、エネルギー。すべてが不足し、それらを求めてまた世界戦争が勃発するのか。これが地球の自浄作用というならあまりに残酷だ。

★ 苦しい時代が迫ってきている。

★ 北京の朝5時。総合病院の前に長蛇の行列を作る人々。彼らが長旅に耐え、長時間の行列に耐えるのは、家族を思いやる心からだろう。その気持ちはどの国でも共通で、実に人間的だと思った。その気持ちがある限り、人間は困難な現実を克服できるようにも思えた。
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