毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
デブ猫
我が家の玄関の上がり框には、随分前から体重計が置いてある。何のために誰が置いたのか知らないが、誰も片付けようとしないので、ずっとそこに置いてある。父が時々体重を量っているくらいのものだ、と思い込んでいたのに、最近新しい使用者が現れた。
飼い猫のチョボだ。何でそんなところに座っているのか、全く分からないが、ちょこんと座っているのをよく見かける。
「チョボ、4kgあるぞ」
体重計に乗っているときに見たのだろう、父が嬉しそうに教えてくれた。
「へえ、そんなにあるの?」
「おお、体重計を見たから確かだ。昔は猫が一貫目を越えたら、祝ってやらんといかんと言ったもんだが」
「じゃあ、お祝いしてやらんといかんね」
「いや、もうしてやった」
「何したの?」
「さっき、魚の残りをやった」
「そんなもんでいいの?」
「じゅうぶんだ」
鰹節の一本でも買ってやればいいのに、と思わないでもなかったが、父が食卓に座ると、お裾分けを狙ってすり寄っていくチョボには、魚を分けてもらえれば十分すぎるかもしれない。
しかし、よくここまで大きくなったものだ。初めて家に来たときは全身がノミだらけで、ガリガリにやせ細っていた。思い通りに成長せず、声も小さく弱々しいままだったのに、気づけば一貫=3.75kgを越えるほどのデブ猫になっていたとは・・。
しかし、この猫、半ばノラネコ状態だ。家にいるのはお腹が空いて餌を食べに来るときと、縁側で日向ぼっこをするときだけ。メス猫は避妊手術をしたら大人しく家にいるようになる、と思っていたのに、いつまで経ってもノラネコ根性が抜けきらない。家にいるときでも、決して私たちに気を許してはいない。いつも神経を尖らせていて、異変があればすぐに走って逃げる、まったく可愛げのないネコなのだ。
「ノラネコの子どもだったんだから仕方ないよね」
と妻は諦めているが、一番世話になっている妻にさえよそよそしさが抜けないのだから、どうしようもない。
だけど、家で飼い始めて一年半経ったのだから、もうちょっとなついてもいいはずだ。いくら『三つ子の魂百まで』と言ったところで、そろそろ可愛げを見せないと、この家にいられなくなるぞ!!と脅したくもなる。まあ、チョボは決して聞く耳持たないだろうけど・・。
飼い猫のチョボだ。何でそんなところに座っているのか、全く分からないが、ちょこんと座っているのをよく見かける。
「チョボ、4kgあるぞ」
体重計に乗っているときに見たのだろう、父が嬉しそうに教えてくれた。
「へえ、そんなにあるの?」
「おお、体重計を見たから確かだ。昔は猫が一貫目を越えたら、祝ってやらんといかんと言ったもんだが」
「じゃあ、お祝いしてやらんといかんね」
「いや、もうしてやった」
「何したの?」
「さっき、魚の残りをやった」
「そんなもんでいいの?」
「じゅうぶんだ」
鰹節の一本でも買ってやればいいのに、と思わないでもなかったが、父が食卓に座ると、お裾分けを狙ってすり寄っていくチョボには、魚を分けてもらえれば十分すぎるかもしれない。
しかし、よくここまで大きくなったものだ。初めて家に来たときは全身がノミだらけで、ガリガリにやせ細っていた。思い通りに成長せず、声も小さく弱々しいままだったのに、気づけば一貫=3.75kgを越えるほどのデブ猫になっていたとは・・。
しかし、この猫、半ばノラネコ状態だ。家にいるのはお腹が空いて餌を食べに来るときと、縁側で日向ぼっこをするときだけ。メス猫は避妊手術をしたら大人しく家にいるようになる、と思っていたのに、いつまで経ってもノラネコ根性が抜けきらない。家にいるときでも、決して私たちに気を許してはいない。いつも神経を尖らせていて、異変があればすぐに走って逃げる、まったく可愛げのないネコなのだ。
「ノラネコの子どもだったんだから仕方ないよね」
と妻は諦めているが、一番世話になっている妻にさえよそよそしさが抜けないのだから、どうしようもない。
だけど、家で飼い始めて一年半経ったのだから、もうちょっとなついてもいいはずだ。いくら『三つ子の魂百まで』と言ったところで、そろそろ可愛げを見せないと、この家にいられなくなるぞ!!と脅したくもなる。まあ、チョボは決して聞く耳持たないだろうけど・・。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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飛鳥さんのご実家の猫ちゃんも塾長さん宅もやっぱり、うちの子が一番と思っちゃうのが飼い主なんですよね。猫って媚びらないところがたまらなく可愛かったりしませんか?
鳴き声は小さいままですが、家にいるときはみゃーみゃー鳴いて餌を欲しがります。
うるさいのでついつい多めにやってしまうので、どんどん太っていくみたいです。
でも、どうしていつまでもノラネコ根性が抜けないんでしょうね。
「氏より育ち」じゃないんですかね・・。
たまたま行った農協に「猫いりませんか?」と兄弟と一緒にいたのを見つけて、もらって帰って来ました。
せめて一匹だけでも助けてやろうと仏心が出た結果です。
大して可愛がっていませんが、これだけ大きくなれたのですから、もう少し感謝の気持ちを見せてくれてもいいのに・・、と勝手な気持ちで接しているからいけないのかもしれません。
顔も変ですし・・。