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26回目!!

 ここ数年結婚記念日になると食事をしに行くのが恒例となっているサンマルクへ今年も行ってきた。29日が結婚記念日なのだが、祝日と重なって毎年混みあっているので、今年は2日ほど前倒しにしてゆっくり味わってこようと水曜日に出かけた。
 その思惑通り、店内は適度に混んでいたものの、店員さんもゆったりした雰囲気で応対してくれ、料理もいつもよりも美味しく感じられた。

 


 

 店員さんが料理を運んでくるたびにちょっとした説明をしてくれたのだが、まったく覚えていない。ただ、メインデディッシュを肉料理から魚料理に変えてほしいと申し出た時に快く承諾してくれたのが嬉しかった。食べ終わった後にアンケート用紙に記入してくれるよう頼まれたので、接客から料理の味まで、すべて「よかった」としておいた。
 昨年はこの店で食事中に実は「銀婚式」の年だということに気づいて、冷や汗が流れたのを覚えている。一年数え間違えていて、24回目だと呑気に構えていたため、何もお祝いを用意していなくてかなり焦った。急遽どこかに旅行に行こうかと話し合ったのも今となっては可笑しな思い出だ。儀式ばったことなど苦手な私だから、泥縄式で行き当たりばったりに物事を進めていく方が気楽でいい。一応黒部ダムに見学に行きたいという妻の意向を尊重して計画を立て、その後子供たちもそれに参加することになって、結局は久しぶりの家族旅行という最高のイベントにまでなったのだから、いい加減な計算も時には予想外の効果をもたらすこともあるようだ。
 
 これで26年。その間、お互いの関係は同じようなままで、26年前と大して変わってもいない。だが、子供が生まれ、子育てに一生懸命になり、やがて私たちの手から離れていき、結局は私たち二人になる・・、そんな一つの家族の歴史を、一方の主役でありながら客観的に眺めてみるのも興味深い。もちろんこの先まだまだ紆余曲折があり、どんな形に変貌していくのか予想もつかないが、私と妻は以前とそして今と大して変わらないままの関係で生きていくのではないだろうか。取り立てて力を込めることもなく、かと言って力を抜き過ぎることもない、程よい緊張感を保ちながら生きていけたら、それはそれで「楽しい人生だった」と、この世を去るときに満ち足りた言葉を残していけるような気がする。
 26年前と比べれば皺が増えた顔を眺めながら、そんなことをぼんやり思っていたら、今年の夏もまたどこかに旅行に行きたくなった。どこに行こうかなあ・・。

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