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川床(2)

 京都の加茂川べりの川床へ、夏休みを利用して家族で行こうという計画を立てたことは書いたが、その続報を少し。
 妻が京都オークラホテルをネットで予約する際、『川床を楽しみたいのですが、どこかよいところを紹介してください』とメールを添えたところ、昨日その返事が来た。ホテルとして、『川床を楽しむ』ためのプランを用意してあるので、それを利用してはどうですか、と勧められたそうだ。それは便利でいいなと思い、それでいいだろうと妻に答えたら、川床は『幾松』だと言った。『幾松』といえば去年の6月に、私の父と妻の母を連れて娘の住むマンションを見せに京都まで行った際に、昼食を食べた所だ。去年は、香取慎吾主演のNHK大河ドラマ『新撰組!』が妻の一大関心事であったこともあり、新撰組ゆかりの『幾松』を娘が自分で予約をとっておいてくれた。昼過ぎに『幾松』にたどり着いた時には、空腹でふらふらになった私の父が階段を這うように登ったのは、今となっては笑い話にでもなるが、その時には私たち全員を赤面させる行動だった。
 そんな恥ずかしい思い出もある場所だが、料理はなかなかのもので、5,000円で何か得した気分になれるほどだった。料理屋に連れて行くと、必ず講釈を垂れる妻の母でさえ、納得した顔をしていたから、belle cuisine だったのだろう。その『幾松』の料理を、今度は川床で賞味できるとは思ってもみなかったことなので、楽しみが倍増したように思われる。
 7月は前半は夏期講習の準備で忙しいし、夏休みが始まれば、全く身動きが取れなくなってしまう。それを思うと、ぼやぼやしていられないと身が引き締まるが、妻にとっては、そんな私とは逆に、趣味に耽溺できる熱い夏が始まることになる。今日土曜日の藤原竜也の舞台を皮切りに、本命SMAPの夏コンが始まれば、怒涛の勢いの止まることはないだろう。熱狂の熱い塊と化した彼女がどういうパフォーマンスを見せるか、恐ろしくはあるが、反面ちょっと楽しみでもある。
 私にとっては楽しみでしょうがない川床も、彼女にとっては熱狂の中休みに過ぎないかもしれない。しかし、猛りっ放しの熱情をクールダウンするにはちょうどいい催しになることだろう。楽しみだな。

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