魁!眼鏡塾

2009年7月31日をもちまして、新しいアドレスに変更いたします。

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ブログリレー 『タモツの秋』 第22話

2006-10-13 | ブログリレー
ピチペンチはタモツ一家よりも、コチラに向かってくるポン・デ・ライオンの方が気になっていた。

「ん?」

近づいてきて、初めて気付いた。
ポン・デ・ライオンの体がドロドロと溶けているのだ。

『ポーン!』

と叫ぶと同時に、口から猛烈な光線を吐き出した!
辺りは一面、焼け野原となった。

ビビッって動けないピチペンチ…。

目の前にポン・デ・ライオンが降り立った!
…が、
着地失敗!

ドロドロと溶けて、原形すらなくなってしまった…。

「オマエはナウシカの巨神兵か!?」

結果的に大ハズレのタマゴだった。


一方、G馬場を追い掛けるタモツの前に立ちはだかる物体が…。

「早く乗りなっ!」

それは、さっき空を飛んでいたダチョウだった。
しかも男前。高橋克典系の顔だ。

勢いに流され、タモツはそのダチョ橋克典に飛び乗った!

「オレは飛ぶより、走る方が速いんだ! しっかり捕まってろよ!」

5秒後には追いついていた。。。

「よ~し、馬場!行くぞ!」

「ポウ!」

馬場とダチョ橋克典が大ジャンプ!
そして、たどり着いた場所は…。


ペンチ一族の里だった。


一体ナニが起こったのか、タモツにはサッパリ理解できなかった。


次回は来週の金曜日!「8頭でもクジラ」でお馴染みのおまつのブログ『おまつの一人床上手』にて更新です!
なぎら健壱、かかってこんか~い!
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ブログリレー 『タモツの夏』第18話

2006-09-15 | ブログリレー
前回はコチラ(PCのみ) → 超!俺流



タモツたちは、もう幾日走り続けているのだろうか?
自宅を飛び出し、やたらと汚い言葉を使うヒヨコ 「ピチペンチ」 に言われるがままに…。

ピチペンチが振り返ってこう言った。
「よぅ頑張ったな、お前ら。もうすぐワシら一族の里がある『千早チャカチャカ村』に着く。 わかってるとは思うけど、こっから先はお前らがヨソモンやからな!お前らが当たり前やと思てる事が通用せぇへん事がぎょうさんあるけど、イチイチ反応すなよ。これからが試練やぞ。 気ィ抜いとったらキャンいわすど!わかったな!?」

「…?意味がわかんねぇぞ、ピチペンチ?」

「じゃかましい!とにかく声出さんとついて来いっちゅうこっちゃ!オマエのアホみたいな顔したガキどもにも、そない言うとけ!」

「エエか?ワシら『ペンチ一族』はワシを見ての通りヒヨコや。その途中に『トンカチ一族』が住むゴリラの里や、『ニッパー一族』が住む牛の里があるんじゃい。せやから、オマエらから見たら、ゴリラや牛がしゃべっとる事になるんじゃい。多分フツーにビビるやろ?それに反応すなっちゅうとんねん。エエか!?」

そう言うなり、ピチペンチは先を進んだ。
ここまで来て、ヤツに逆らっても仕方がない。タモツが1歩踏み出したその時、ヒロキが

「パパ!ダチョウが空を飛んでるよ!コッチ見てるよ!」

「コラッ!ヒロキ!喋っちゃダメだって言ってるじゃないか!」
タモツがヒロキを叱るのをピチペンチが遮って震えながら言った。

「ヤバイがな~!マジでヤバイがな!割れたタマゴの1個はアイツやったんや~!マジでエラいこっちゃ~!ホレ!走るど!」

ヒヨコやダチョウが飛ぶなんて…。このタマゴは一体なんなんだ!?

タモツたちは『ペンチ一族』の里へ向かって、再び走り出した。


15分後…。


「フン、やっぱりピチペンチはココに戻って来やがったか。ま、首を洗って待ってろよ…。」

頭に大きなタマゴの殻を被った大きな影が、千早チャカチャカ村の入り口に立っていた。


次回は来週の金曜日!「リーブ21」の専属ギタリストおまつのブログ『おまつの一人床上手』にて更新です!
校庭10周走ってこ~い!
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ブログリレー 『タモツの夏』 第14話

2006-08-18 | ブログリレー
前回はコチラ(PCのみ) → 超!俺流


タモツは睨みつけるようにテレビを見た。
しかし、画面に映っているのは普通のニュース番組だった。

「確かにテレビから聞こえたと思ったの…に…。ま、まさか…。」

タモツの耳に届く音声は、ニュースを読んでいるアナウンサーの口と合わないのだ。

「一体、誰がしゃべっているのだ?」

と思った瞬間、

「貴様が下柳タモツだな?」

アナウンサーが突然タモツに話し出した!

「全く困った男だな。自分のしでかした事の重大さに気付いていないとはな。」

タモツは、自分の体がコンクリートで固められたような気分だった。
状況が全く把握できない。

アナウンサーは話し続けた。

「教えてやろう。貴様の家にあった卵は、そこらにある卵ではなく、ルッコラ…。」 「バチッ!」

パンツをはこうとして体勢を崩したマサノリがテレビにぶつかり、電源が切れてしまったのだ。

「痛いよぅ~、パパ~。」 コケたマサノリは、ケツの穴丸出しだった。少しウンコもついていた。。。

「とにかく早くパンツをはきなさいっ! ヒロキ!いい加減食べるのをやめなさいっ!」

卵を手に取り、2人の息子と共に玄関へ走るタモツ。

しかしヒヨコが行く手を遮り、こう言った。
「コッチ来たらアカ~ン! 台所の勝手口から出ろ! ホレ、早よコッチ来い!」

ヒヨコに続くタモツ親子。

「何でテレビ消すねん!ホンキで怒らしたがな!お前ホンマにいらん事ばっかりしよんのぉ!」

ヒヨコは怒鳴り散らしている。

走りながらタモツはある事に気付いた。

『あのアナウンサー、逸見さんだったなぁ。』

そう思いながら2つ先の角を曲った時、タモツはもう2度と自宅には戻れないだろうと直感していた。
その頃自宅の2Fでは、チヅルの体に異変が起きていた…。


次回は来週の金曜日!大ナマズとの対決にボロ負けしたツルビルの六弦担当、おまつのブログ『おまつの一人床上手』にて更新です!
気をつけろ!
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ブログリレー 『タモツの夏』 第10話

2006-07-21 | ブログリレー
◎前回のあらすじは、 PCの方 → コチラ  ・携帯の方 → 化楽HP 携帯版より「超!俺流」をご覧ください。



食卓では、チヅルと可愛い2人の息子ヒロキとマサノリがオムライスを食べていた。

「おとーちゃん、早く座って食べなよ!おいしーよ!」

「なよ!おしいーよ!」

最近、弟のマサノリは兄のヒロキの真似ばかりする。
口の周りはケチャップだらけだ。

「いいかい、マサ?『おしいー』じゃなく、『おいしい』だよ。言ってごらん。」
タモツは、マサノリの口の周りを拭きながら話しかけた。

「おしりー!」

「ぶーっ!」
それを聞いて、思わずクチからご飯を吹き出すヒロキ。

チヅルはむせ返るヒロキに水を飲ませている。
マサノリは、兄を笑わせた事で、少し得意げな顔をしていた。

何て事のない日常のヒトコマ。


この光景、いいな…。

タモツは今、モーレツに幸せを感じている。


この幸せを犠牲にしてまで、本当に文学賞を狙うべきなのか?
そんなに価値があるものなのか?
タモツがいつもアタマを抱えてしまう瞬間だ。


タモツは冷えたビールを一口飲んで、グラスを置いた瞬間、冷蔵庫の横に置いてある大きな袋に気付いた。

「なんだ、あれ?」

近づいて見てみると、それは卵だった。
数えると、20パック入っていた。


…ん?

よく見てみると、1パックだけ卵が一つ足りなかった。


まさか…?

『そんなワケはない!』と思ったその刹那、


「タモツっ!」

    と呼ぶ声が。

食卓の方を見ても、どうやらチヅルや子供たちにはその声は聞こえていないらしい。
マサノリはパンツを脱いで、それを頭にかぶって走り回っている。。。


今度は、

「タモツってば!」

    と聞こえた。


声の主は冷蔵庫の上にいるようだ。


見上げた目線の先にいたのは、例のヒヨコだった。


『う、う、うそ~ん…。』


タモツはその場にへたり込んでしまった。




*次回はまたまた来週の金曜日、東南西北薄髪中のツルビルのギタリスト、おまつのブログ『おまつの一人床上手』にて更新◎です。
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◎ブログリレー『タモツの夏』第6話◎

2006-06-23 | ブログリレー
ダッシュで走り去ったチヅルの後姿が見えなくなってから、
タモツは忘れ去られた卵を見ながらふっと思った。

「…、なんかおかしいぞ。」

俺は今日出所したばかりだ。勿論この街は俺が生まれ育った街ではない。
なのに、なぜチヅルがココにいるのだ?
この13年間で俺は確実に変わったはずなのに、なぜチヅルはあの時のままなのだ?
仕草を見る限り、明らかにチヅルであることは間違いない。

しかし、何かタモツは腑に落ちないのだ。

「わかんねぇよ…。」

頭を抱えるタモツ。すると先ほどの感触が再び手にあった。
「なんなんだよ?」

それはヒヨコだった。

よく見ると、チヅルが置いていった卵のひとつが割れていて、フ化していたのだ!

ピヨピヨピヨ。。。

「なんでやねん!」

タモツは関西人ではないが、関西弁で突っ込んだ。

ふと顔を上げると、走り去ったはずのチヅルがこっちに向かって歩いてきた。

「やばっ!」

卵を1個パクったと思われてはいけないと感じたタモツは、フ化したばかりのピーちゃんをポケットに入れて
コンビニに止めてあった自転車にまたがり、反対方向へと立ち漕ぎした。

「ドロボー!」と叫ぶコンビニの客。

タモツは振り返ってチヅルの顔を見る勇気がなかった。
タモツはまた犯罪者となってしまった。

7時を過ぎてもまだ薄っすらと明るい夏の夜、タモツの漕ぐ自転車は犬のウンコを3個ほど踏んだ。
この先に待ち受けている危機に、タモツはまだ気付いていない。

「どうしようか? ススム…。 チヅルが現れたぞ…。」
そう呟いたタモツは、また犬のウンコを踏んだ。


次回は来週の金曜日◎ツルビルの髪年齢70歳おまつのブログ『おまつの一人床上手』にて更新◎です。
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◎ブログリレー『タモツの夏』第二話◎

2006-05-26 | ブログリレー
塀の外に出たタモツは、目の前を流れる小川沿いの道を街へと歩き出した。
シオカラトンボが重なって飛んでいたり、アブラゼミを追いかける幼い兄妹が見える。
タモツは、自分が育ってきた環境とのギャップに戸惑いを感じ、彼らから目をそらすように天を仰いだ。

『マブシイナ…。』

思わず手で太陽の光を遮り、目をつむった瞬間、あの時の光景がまぶたの裏側に映った。

『…。』

タモツは奥歯を噛みしめ、再び歩き始めた。
あの忘れる事のできない夜を思い出した。

タモツは心に誓った。
逆襲の日まで、タモツの存在を消すんだ。
タモツが『塀で囲まれた場所』から出た事を奴等に悟られてはならない。

「今日からオレは『ススム』だ。」

ススムとなったタモツは、商店街の真ん中あたりにある定食屋に入り、カツ丼とビールを頼んだ。

「なんだかオレ、映画の出所シーンを再現してるみたいだな。」

独りでそうつぶやきながら、ススムはフッと笑い、ビールをコップに注いだ。

8月、やけに涼しい風が吹く昼下がり、タモツの乾いた心は冷えたビールに少しだけ潤された。


次回は来週の金曜日◎ツルビルの変態ギタリストおまつのブログ『おまつの一人床上手』にて更新◎です。
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