昨日は立冬でした。冬がそこまで来ています。
今日は「冷え」と「ストレス」と不妊症の関係について簡単に説明して見ます。
西洋医学では、体の冷えや冷え症が「病気」という概念はありません。
東洋医学では「冷え=精気の虚」があらゆる病気(ガンなども)引き起こす体の病的変化と捉え、予防のための治療をします。
すなわち「未病」が東洋医学の原点です。
例えばガンなどの痛み、月経痛も気血、津液の流れが滞る事によって生じるものなので(=不通即痛といいます)その流れをよくしてやることにより痛みも取れ、その病気も良くなると考えられます。
不妊症の治療について当て嵌め考えれば、東洋医学で「冷え」を取り、その上で西洋医学の的確な治療を行うことにより、副作用の少ない、体に優しい、より効果的な「不妊症」の治療が可能になります。
例えば、排卵があり、体温が二相性にならない場合で、黄体機能不全の治療をしても改善しない場合、東洋医学的な鍼灸治療が有効です。
体温が二相性にならないことを東洋医学的に分類すると
①生命力(自然治癒力)が足りなく、体温を上げることが出来なく二相性にならないタイプ。
②自律神経のアンバランスがあり体温が二相性にならないタイプがあります。
人間には、自律神経という自律調整機能が働いています。自律神経は自分の意思と無関係に働いています。
体温の調節も自律神経の重要な働きの一つです。
ですから自律神経のアンバランスが生じると低体温になったり、基礎体温が二相性にならなかったりすることがあります。
また自律神経の変調により、ホルモンのアンバランスを引き起こし、排卵機能の不全や黄体機能不全を起こすことがあります。
自律神経の変調の最大の原因は精神的なストレスです。
不妊症の患者さんの精神的なストレスは非常に大きく、極度の緊張状態が長く続くと、交感神経の緊張が増大し、自律神経の変調をきたし、様々な不定愁訴が現れます。
鍼灸治療は、交換神経の緊張を緩めます。不妊症にお悩みの方、一度、鍼灸治療を受け手リラックスして見ませんか、必ずリラックス効果が不妊治療を効果的にします。