「鍼灸治療と老化」=アンチエイジングについて考えてみたいと思います。
東洋医学では、老化現象は腎気(腎精)の衰えによって起こると考えます。
つまり腎に蔵されている先天の精が少なくなることにより老化が起こります。
腎気不足の症状として骨や歯がもろくなる、腰痛、下肢のだるさ、下腹部の無力などがあります。
では腎気を補えば老化現象が止まるのか?止まることはないけれども、老化の速度が遅くはなるのではと思います。
先天の精は、食物から創られる後天の精で補充されていますが、病気などで気・血・陰陽が消耗すると老化が早まります。
病気が原因で「精気の虚」が起きた場合は、気を補うと、本来の年齢のレベルまで「精気の虚」は回復しますが、年齢が老化の原因の場合は「精気の虚」はその年齢以上に回復はしません。
しかし、鍼灸治療で全身の気血の流れを調える事で、臓腑の機能を活性化し、「後天の精」を補う事である程度の年齢まで若々しい体を保つ事は可能です。
鍼灸治療はアンチエイジングの思想の原点であるかも知れませんね。
私が治療するのは60代・70代の方が多いのですが、年齢に比べ外見が若々しい方が多いですね。
毎週何回か鍼灸治療を受けているのが秘訣であろうと思います。
では具体的に何を目的に鍼灸治療をするのかを考えますと
1、廃用性症候群の予防:腰、膝の痛みを軽減することで活動性を高める。
2、未病を治す:全身調整により免疫力、自然治癒力を高める。
3、生活の質を高める:心身の状態をより快適に保つ。
4、心身の安らぎをはかる:心理的な安心巻、充足感を与える。
などをが上げられます。
私は上記の四点を目的に鍼灸治療を行っていますが、具体的には「腎虚」であれば本治法で腎気を補い、さらに標治法で局所の症状に対して治療を行います。
鍼灸治療で痛みを軽減するだけで、生活の質(QOL)は格段に向上するし、活動的な生活を送れると思います。
慢性の疼痛でお悩みの方は、一度、鍼灸治療を受けて見られることお勧めいたします。
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