当院では不妊症の鍼灸による治療を行っております。
「不妊症」は様々な原因があり、男性不妊も増加しております。
今回は「黄体機能不全」による不妊症の治療についてお話してみたいと思います。
「黄体機能不全」は女性不妊の中では代表的な物で女性不妊の10%が「黄体機能不全」によるものと言われております。
「黄体機能不全」とは、黄体からのホルモン分泌が不十分になったり、黄体の存続期間が短縮する症状のことで不妊症の原因となります。
「黄体」は卵巣で卵胞が排卵したあとに変化して作られる器官で、プロゲストロン(黄体ホルモン)を分泌し子宮内膜を厚くし、受精卵の着床や妊娠の維持に重要な役割を果たしています。
「黄体機能不全」の原因は未だ明確にはわかっておりませんが、卵巣機能は間脳視床下部、脳下垂体という性機能を主る脳中枢により調節されており、これらの中枢が性周期の適切な時期に適切なホルモンを分泌することにより、卵巣における排卵やホルモンの分泌が正しく行われます。
したがって間脳視床下部、脳下垂体の機能異常があると「黄体機能不全」となることがあり。また中枢に異常がなくても卵巣自体の異常のために卵胞から黄体への移行が不完全になることもあります。
「黄体機能不全」は原因が多岐にわたります。
西洋医学では「黄体機能不全」の治療の主流は黄体ホルモン(プロゲストロン)の補充が一般的な様です。
当院では原因が多様な「黄体機能不全」の「不妊症」について東洋医学の伝統的な四診を用いて患者様に合わせた鍼灸治療を行っております。
「黄体機能不全」を東洋医学的な観点から捉えると「体の冷え」「精神的なストレス」「自律神経の変調」などが深く影響している場合が多くみられ、鍼灸治療による「体の冷え」「精神的なストレス」の軽減が「黄体機能不全」の改善に効果があります。
西洋医学と東洋医学を上手に併用すれば「黄体機能不全」の患者様の妊娠率を高めることが出来ます。
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