茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記9月2日「美容鍼と白髪予防。」

2012-09-03 06:28:41 | 日記
美容鍼のお客様から「何首烏(かしゅう」「八味地黄丸」は白髪予防・黒髪に効果がありますかと質問されました。いずれも白髪予防の代表的な漢方処方です。

「何首烏(かしゅう」は「別名:首烏(しゅう)ともよばれ、タデ科の多年草、ツルドクダミの魂根を用いたものです。漢方では補陰・補血・強壮の効能があり、眩暈・足腰の虚弱・筋骨のだるさ・子宮出血・遺精・下痢・痔などに用いられる。一般に肝腎の精血を補う抗老薬であり、陰虚による皮膚ソウ痒感や便秘のほか、黒髪を生じる代表的な生薬として有名です。

「八味地黄丸」は主薬の地黄が「腎」の機能を高め、山薬・山茱萸が消化器系や「肝」の働きを補います。

薬であるため、副作用・禁忌がありますから服用に際しては必ず医師・薬剤師の指導を受けてくださいね。

「白髪予防」をするために、東洋医学的な「髪」に対する考え方をお話しますと。

東洋医学では「腎」が「髪」に反映するとされ、毛髪は「精」と「血」によって養われています。
「髪」のことを東洋医学では「血余」と呼ぶことがあります。

「腎」の異常が「白髪」「脱毛」などの原因どの原因である場合も多いのです。

「精」と「血」はおたがいに養いあう関係にあり、「精」が多ければ「血」も旺盛になり、毛髪に艶があるのは血の働きが旺盛な証拠でもあります。

「血」によって「髪」は栄養を与えられると同時に、その生成の基に「腎」の働きがあるので「腎」の精気の充実度が「髪」の生成あるいは「白髪」「脱毛」「色」「艶」に直接関係します。

若いときは「腎精」が充実しているので毛髪は黒々として艶がありますが、年をとり「腎気」が虚してくると毛髪は白くなり抜けやすくなるなるわけです。

漢方薬は「腎」や「肝」(血に関係が深い臓です。)の働きを助けるものです。

漢方薬を服用して、鍼灸により五臓の気を補い気血の流れを調えれば相乗効果が期待できますね。

臨床では「頚椎症」の方の治療で頚部の凝りを解すと「毛髪の色艶」が良くなったり、「肝虚証」「腎虚証」の方の治療を継続していると「白髪」が減り「黒髪」になったりすることがあります。
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