茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記30年4月3日「薬を服用しても痛みが治まらない頭痛の鍼灸治療。」

2018-04-03 06:24:38 | 日記

「頭痛が酷く、薬を飲んでも痛みが治まらない。」と患者さんがお見えになりました。

「頭痛」は鍼灸治療がよく効きます。

今日は「頭痛」の鍼灸による治療について、当院の治療例をご紹介してみたいと思います。


現代医学的には、「頭痛」は「筋収縮性頭痛」の締め付けられるような痛みと、「血管性頭痛」の拍動性のズキンズキンとした痛みに分けられます。
その中で「血管性頭痛」の中の「偏頭痛」は女性に多く男性の4倍に上るというデータがあります。
慢性の頭痛でお悩みの女性の方も多いのではないかと思います。

では当院の治療例をご紹介しましょう。

患者様は50代女性、激しい頭痛で眠れないほど、薬を飲んでも効果がないと言うことで来院されました。


東洋医学的には「頭痛」は痛む部位によって関連する経絡があり、当院では経絡の流れを考えて治療いたします。
簡単に示しますと
側頭部痛:少陽経頭痛 (関連する経絡は、胆経・三焦経)
前頭部痛:陽明経頭痛 (関連する経絡は、胃経)
後頭部痛:太陽経頭痛 (関連する経絡は、膀胱経)
頭頂部痛:けつ陰経頭痛(関連する経絡は、肝経)
となります。

また「頭痛」をもたらす原因として、肝陽上亢・痰濁・瘀血・気血両虚・腎虚などが考えられます。

診察の結果左側の片頭痛で側頭部の胆経ラインの圧痛が激しく少陽経頭痛として、自律神経の調節、血管運動の安定を治療方針とし,

全体治療(澤田流太極療法)+局所治療(標治法)をする事としました。

具体的な使用穴は澤田流太極療法の基本穴に加え
・百会
・四神聡
・和りょう(三焦経)
・頭維
・陽白(胆経)
・脳空(胆経)
・天柱
・風池(胆経)
・陽陵泉(胆経)
・合谷
・太衝
として顔面部は美容鍼用の15mmの鍼を使用し浅刺として置鍼しました。
和りょうに刺しただけで、「頭痛がすっと抜けるように軽くなりました。」鍼も痛く無く、「清涼感が気持ちいい。」との感想でした。

最後に合谷・太衝の二穴に鍼をして「捜風理痹」し「行気血」させ経絡の通りを良くして治療終了としました。合谷・太衝の二穴は「四関穴」と呼ばれ肝陽上亢による頭痛によく効きます。


鍼灸治療は「頭痛」には即効性がありますので、慢性の頭痛にお悩みの方はぜ是非ご相談ください。

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