今日も寒いですね。
当院は女性の患者様が多く、この時期は「冷え・のぼせ・肩こり」の治療に見えられる方が増えます。。
鍼灸治療で「冷え・のぼせ」の治療が出来るの?と思われるかも知れませんが、出来ます!
「冷え・のぼせ」の症状は、顔面や頭にのぼせ感や全身の火照り、そして下半身の冷感などですね。
上半身に陽の気が集まることで顔面や頭にのぼせや・肩こりや下半身の冷えが起きる訳です。
西洋医学では「冷え・のぼせ」は自律神経失調症や更年期障害などが原因とされていますが、東洋医学では「上熱下寒」と言い、「心」と「腎」のバランスの失調による「心腎不交」によって起こるとされています。
「心」と「腎」の間で陰陽の遣り取りをして、体内の気血のコントロールをしていますが、内因や外因により気血が滞り、「腎水」が不足して、「心陽」が亢進した状態のことを「心腎不交」と言います。
更年期障害は「血の道」とも呼ばれ女性の「冷え・のぼせ」は「お血」による物が殆どです。
当院では本治法で治療した後に、標治法で治療する事が多いのですが、具体的に使用する経穴としては腎兪・心兪・太谿・大陵・太衝・神門などを使用します。
鍼で虚している臓の気を補い、昇っている気を下げることで「冷え・のぼせ・肩こり」の状態を改善することができます。
当院では本治法は積聚治療という、刺さない鍼を使用し、接触鍼と言う「気を補う」手技を使い、その後背部にある兪穴に優しく鍼を当て「気血」を動かし「冷え」を取る治療をしております。
刺す鍼に抵抗のある方も安心して治療を受ける事が出来ます。