「長寿の灸」を受けたいとご家族に連れらて患者さんがお見えになりました。
当院では鍼灸澤田流のお灸治療も施術しています。
長寿を目的とした治療の重点は「灸治療で陽気をたすけること。」になります。
古典医書に「人は晩年に至と陽気が衰えるために、手足が温まらず、下元が疲労して虚すので動作が困難になる。人は一息の陽気があれば死なない。気とは陽に より生ずるものであり、ゆえに陽気が尽きれば死ぬ。人は病の無いときには常に関元・気海・命関・中脘(かん)に灸をすれば百余年の寿命を保つ事ができる。」と記 されています。
治療に際しては澤田流の基本穴+関元・気海・命関・中脘(かん)・足三里に灸をする事になりますが、後者の中には基本穴に入っているものもあります。
「気海」は元気の海。
「関元」は足三陰と任脈の交会穴。
「中脘(かん)」は胃の募穴
ですので、お灸をすることにより脾胃を健やかにして、後天の精を補い、先天を強健にして気血を活発化させ。その結果体力がつき長生き出来る様にとするのが「長寿の灸」です。