茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記3月4日「がんと鍼灸治療。」

2012-03-04 06:26:47 | 日記
最近患者さんから『がんに鍼灸は効きますか』と聞かれることが多くなりました。当院では西洋医学と東洋医学を併用して疾患を治すのが最善であるとの立場を取っております。国民の二人に一人は「がん」になる時代です、家族・知人に「がん」の患者がいることは珍しい事では無くなりました。鍼灸治療は人間が元々持っている自然治癒力(=正気)を高め、惹起する力があり、免疫力を亢進させる治療法であり、特に灸治療は免疫力亢進に効果があります。当院の鍼灸治療は「澤田流太極療法」と「深谷灸法」ですが灸を使う治療法として、東洋医学界では認識されております。
鍼灸治療がどのような病気に効果があるは「WHO設定の鍼灸治療適応症」が一つのガイドラインです。「がん」、病原微生物による感染症、血管系の病気(脳出血、脳梗塞など)、心筋梗塞などの急性の疾患、手術を必要とする重い病気などは鍼灸治療の不適応症とされています。過去に「がん」になった事がある人が、体に違和感を感じたら再発や転移のおそれがあるため、まずは西洋医学の精密検査を受けるべきであると考えます。
では鍼灸治療が「がん」に対して有効ではないかと言えば、そうではありません。
現代医学でのがん治療は、がん細胞を取り除くために外科手術の放射線治療や抗がん剤が使用されます。がん細胞は邪気でありますから、これを排除するために放射線治療や抗がん剤治療をする事は間違いではありません。ところがこれらの方法はがん細胞と共に正常な細胞まで攻撃してしまいます、それにより自然治癒力(=正気)まで弱くなってしまい、病人の体が治療に耐えられなくなってしまいます。そこで最近では鍼灸や漢方と言った東洋医学が併用され、西洋医学的な手法でがん細胞を攻撃しつつ、東洋医学的な手法で「正気」を助け病人の体を守ることが主流となっています。鍼灸は西洋医学の補完的、代替医療として西洋医学でカバーできない部分を補い「自然治癒力=正気」や免疫力を高めて症状を改善するのに有効であると考えます。







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