かぜ(風邪)で熱があり、肩こりが酷いと言う方を先日治療しました。
その方が再度お見えになり
『前回治療を受けたら体がポカポカして、翌朝起きたらスッカリ具合が良くなっていました。風邪で翌日は休まないといけないと諦めていたのに、鍼灸ってかぜ(風邪)にも効くんですね。本当に驚きました。』
との事でした。
かぜは漢字で書くと「感冒」又は「風邪」と書きますが、東洋医学では文字通り「風の邪」が体内に侵入する事で起こると考えます。
前回は「本治法」+「鍼灸大成」に記載されている大椎・曲池・合谷の解表処方を施術しました。
大椎は第七頚椎下の経穴で督脈と手足六陽経の交会穴で体表から邪気を発汗し解熱する作用があり、
大椎に施灸すると途端に体が温かくなり、他の症状も改善されます。
曲池と合谷はそれぞれ手陽明大腸経の合穴と原穴で散風退熱作用があり、さらに手陽明大腸経は手太陰肺経と表裏の関係で咽喉の気血の流れを良くし肺の気を通じさせる働きがあります。
風邪(ふうじゃ)に対する鍼灸処方は昔からあります。薬を服用することが出来無い方にも有効なので是非お試し下さい。