『夜就寝中に腕が痛み目が覚める。』と言う患者さんがお見えになりました。
触診すると頸部と肩甲間部、右肩甲骨付近の筋肉と右腕の筋肉に顕著な緊張が見られ腕も痛くて挙げる事が出来ません。
更に腹診すると臍の付近に硬結があり腹部全体に冷感がします。
実は上半身の症状と下半身の「冷え」には相関関係があります。
今回は先ず「本治法」は積聚治療で虚している臓腑の気を補い「冷え」を治療します。
虚している気を補うだけで頸部と肩甲間部、右肩甲骨付近の筋肉が緩んで来ます。
その後に局所治療として「ビワの葉温灸」と刺鍼をして、経絡に沿って温灸器を掛け、気血の流れを調える治療しました。
数回治療を行ったところ、腕の痛みで夜中に起きる事は無くなり、腕も上がる様になりました。
「本治法」+「局所治療」+「ビワの葉温灸」は痛みの緩和にとても効果があります。