メニエール病の治療を定期的に受けている患者さんが二週間ぶりに治療に見えられました。
遠くから治療にお見えになられているのですが、GW中は道路が混雑していて治療を受けに来ることが出来なかったそうです。
前回の治療を受けて一週間目は調子が良くて、目眩・ふらつき・耳の聞こえも問題なく薬を服用せず過ごせて、2週間目の後半になると少し体調が怪しくなったそうです。
今回は幸い発作は起きなかったとの事ですので安堵しました。
10年近く「メニエール病」で悩まれていた方が週一回から二週に一回の鍼灸治療で薬を飲まずに症状をコントロール出来るのですから、個人差はありますが鍼灸は「メニエール病」にとても効果があります。
現代医学的には「メニエール病」は、内リンパ液の生産と吸収のバランスが崩れることで起こり、内リンパ液の過剰生産により、音を伝える「蝸牛」、平衡感覚を司る「半規管」「耳石器」に内リンパ液が溜まって腫れ上がる「内リンパ水腫」が原因だと考えられています。
内リンパ液の過剰生産の原因は不明ですが、一般的には、ストレス、疲労、あるいは睡眠不足などが引き金になって起こることが多い様です。また神経質とか凡帳面な人に多く見られます。
東洋医学的には耳は「腎」と密接な関係があります。「腎の気」が衰えると難聴や耳の閉塞感が起こります。
当院では最初に「本治法」で体全体の気血水の流れを調え、虚している臓の気を補います。補う気は「腎の気」であったり「脾の気」であったりと診察の結果で変わります。
頭部の症状ですが足にメニエールの特効穴があり、また「標治法」で耳・頸部・肩部・顔面部に鍼を刺します。
耳・顔面部の鍼は「美容鍼」用の鍼を使用しますので痛くありません。
当院で「メニエール病」の治療を受けている方々は皆様、症状が安定しており「メニエール病」には鍼がよく効くと改めて思いました。