「逆子の灸」を受けに患者さんがお見えになりました。お灸の治療の中でも「逆子の灸」は有名ですね。
当院では鍼灸による「不妊治療」を施術しておりますが、妊娠に係る、つわり、浮腫み、逆子など様々な症状も治療しております。
以前出産予定の方がお見えになり『一週間で逆子を治してほしい。』とのご希望を受けた事もありました。
『一週間以内に逆子が治らないと「帝王切開」になります。』とお医者さんに言われたそうです。
「逆子の灸」として一般的なのは「至陰」のツボを使用するお灸です。
足の小指の爪の外側に据えるのですが、灸熱緩和紙を使い両足の「至陰」に直接灸で行います。
お灸を据えると『体が暖まりました、手まで暖かくなりました。身体が冷えていたんですね。』との事でした。
「逆子」の原因は様々ありますが「冷え」が原因の一つではないかと考えられています。
今回の例は「至陰」の直接灸でしたが、棒灸を使用したり、鍼を刺すこともあります。
また経穴も「至陰」+「三陰交」・「至陰」+「足三里」あるいは「至陰」+「三陰交」+「臍返しの灸」などを組み合わせ症状に応じて治療しております。
本当は毎日お灸をするのが良いのですが、通院するのが難しいとい言うので自宅で出来る台座灸をお渡しして、旦那様にして貰う様にお願いしました。
結果として逆子は一週間で治り、無事に御出産を迎えられました。