鍼灸治療と言うと腰痛・肩凝り・膝痛などの運動器系疾患と美容鍼だけと思われるかもしませんが、内科系・内分泌系・婦人科系の病気も治療できます。
昨日は「風邪」のお客様が来院されました。妊娠中で薬を飲みたくない患者さんが偶に「風邪」の治療に見えられる事があります。
来院の本来の目的は「肩凝り」でしたが、喉が痛く、熱があり、背筋が凝っています。「肩凝り」も「風邪」から来ているのかもしれません。
普通であれば内科の受診をお勧めするのですが、あいにく日曜ですので、「肩凝り」に加えて「風邪」の治療も行いました。
最初に「積聚治療」で本治法を行いその後にお灸がメインの「澤田流太極療法」を使用し、「風邪」の治療の配穴を加えました。
「風邪」の治療穴は「風門」「身柱」「合谷」「曲池」等を使用しました。
「風門」「身柱」は「風邪」治療の伝統的な組み合わせで去風清熱の作用があります、「風門」は風邪が侵入する場所として風の門と呼ばれている代表的な「風邪」治療のツボです。
さらに喉が痛いというので十二経脈の病症として大腸経の「合谷」「曲池」を併用しました。
「合谷」は大腸経の原穴、「曲池」は大腸経の合穴となります。
治療後は「肩凝り」「喉の痛み」「発熱」「背部の凝り」も解消『お腹がポカポカする』と話されていました。
薬を飲まずに「風邪」が治るのであれば、その方が良いですよね。