昨日は二十四節気の一つ「大雪」。近くの安産・子育ての神様が祀られているお宮の銀杏も散り始め寒さが厳しくなって来ました。
治療院に「冷え症」の患者さんがお見えになり「冷え症」を治して体調を調え妊娠に備えたいとの事です。
「冷え症」の方は一般的に虚弱体質で貧血の人、胃腸が弱い人、骨盤内臓器の疾患があるとおこりやすく、骨盤内に充血(お血)があるとこの「冷え」の傾向が助長されます。
東洋医学的に「冷え症」を捉えると、冷えの原因は陽虚・血虚・お血・寒湿などです。
気の温煦作用(おんくさよう)・血の温養作用が低下する事により、気血の流れが不足し「冷え」となると考えられています。
温煦作用(おんくさよう)とは内臓が体を温める作用を言います。
東洋医学には気の概念があり、真気(正気)の作用の一つが、温煦(おんく)作用(臓腑器官などの組織を暖め、体温を保持する働き)となます。
実際の治療は当院では「冷え症」はまず本治法を用いて治療します。本治法により治療すると体が温まって来ます。
本治法で治療し気血水の流れが良くなれば他の肩こり・頸凝り・腰痛などの症状も改善します。
「冷え症」に対する特効穴もありますが、「気」を補い、「冷え症」を治療するには最初に本治法を行う事が重要です。
当院では本治法の後に漢方成分入りのお灸による標治法と「ビワの葉温灸」・「ネパール棒灸」等を併用して「冷え症」の治療を行っております。