茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記26年11月26日「メニエール病に鍼は良く効く?」

2014-11-26 07:36:30 | 日記

当院の「メニエール病の治療」のブログを読まれて、遠くから治療にお見えになられている方の調子が良くて、問診の時にお話を聞いていてとても嬉しく思います。

10年近く「メニエール病」で悩まれていた方が週一回の鍼灸治療で薬を飲まずに症状をコントロール出来るのですから、個人差はありますが鍼灸は「メニエール病」にとても効果があります。

車で片道2時間掛けて治療を受けに来られる価値があると言う事ですね。

現代医学的には「メニエール病」は、内リンパ液の生産と吸収のバランスが崩れることで起こり、内リンパ液の過剰生産により、音を伝える「蝸牛」、平衡感覚を司る「半規管」「耳石器」に内リンパ液が溜まって腫れ上がる「内リンパ水腫」が原因だと考えられています。

内リンパ液の過剰生産の原因は不明ですが、一般的には、ストレス、疲労、あるいは睡眠不足などが引き金になって起こることが多い様です。また神経質とか凡帳面な人に多く見られます。

東洋医学的には耳は「腎」と密接な関係があります。「腎の気」が衰えると難聴や耳の閉塞感が起こります。

当院では最初に「本治法」で体全体の気血水の流れを調え、虚している臓の気を補います。補う気は「腎の気」であったり「脾の気」であったりと診察の結果で変わります。その後で「標治法」で耳・頸部・肩部・顔面部に鍼を刺します。

耳・顔面部の鍼は「美容鍼」用の鍼を使用しますので痛くありません。

当院で「メニエール病」の治療を受けている方々は皆様、症状が安定しており「メニエール病」には鍼がよく効くと改めて思いました。

 


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