茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記26年11月22日「頸椎症・風寒の邪?」

2014-11-22 05:47:42 | 日記

患者さんから「頸椎症の治療は出来ますか?」とお問い合わせを頂きました。

当院では「頸椎症」の治療も行っております。「交通事故ですか?」とお訊ねしたところ違うとの事です。

当院は交通事故による「むち打ち症」の治療も得意としております。最近当院のブログに「不妊症」とか「不育症」の記事が多いので誤解されているようですが、整形外科・外科疾患の治療もいたしております。

「頸椎症」の治療ですが、多くは「肝腎不足」により筋骨が栄養を失い、そこに風寒を外感することで、「気滞血瘀」となり発症するとされており、本治法での治療が大切です。

東洋医学の古典「黄帝内経(こうていだいけい)では、「通則不痛、不通即痛」と記載されています。これは「通じれば即ち痛まず、通じざれば即ち痛む」と言う意味になります。


つまり、何らかの原因によって、体の正常な「気血」の流れに詰まりを生じた時に痛みを生じるという考えです。

 

さて今回の患者さんですが、一週間前に頸椎を痛め、別の治療院に通院したそうですが「温めと電気だけで一向に良くならない。」とのことです。

「温めと電気治療」は当院でもいたしますが、まず本治法で「肝腎気虚」を補うことが必要です。

その後に標治法として天柱・風池・風門・大椎にお灸をしました。これは患部の近位を治療することで、風寒の邪を払い、経絡上の気血の流れを良くするのが目的です。

「風邪」のお灸については前回書きましたので、興味があればそちらをご覧下さい。

治療後は手足もポカポカしてきて調子が良いと言う事でした。これから寒さが本格的になりますので「風・寒」の邪にはお気お付け下さい。


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