当院では鍼灸による「メニエール病」の治療をしています。個人差はありますが鍼灸は「メニエール病」にとても効果があります。
現代医学的には「メニエール病」は、内リンパ液の生産と吸収のバランスが崩れることで起こり、内リンパ液の過剰生産により、音を伝える「蝸牛」、平衡感覚を司る「半規管」「耳石器」に内リンパ液が溜まって腫れ上がる「内リンパ水腫」が原因だと考えられています。
内リンパ液の過剰生産の原因は不明ですが、一般的には、ストレス、疲労、あるいは睡眠不足などが引き金になって起こることが多い様です。また神経質とか凡帳面な人に多く見られます。
また東洋医学的には耳は「腎」と密接な関係があります。「腎の気」が衰えると難聴や耳の閉塞感が起こります。
当院は鍼灸による「不妊症」の治療も行うので女性の患者さんの中には「メニエール病」を克服して、子供が欲しいと言われる方が多いです。
「メニエール病」と不妊症の関係は、直接の因果関係を論じた文献は見当たりませんが、東洋医学的には「腎の気」が衰えると子供が出来にくいと考えられます。
また現代医学的には「ストレス」が不妊症の原因の一つと考えられますので、「本治法」で虚している気を補い、ストレスを緩和し、標治法で耳周りに鍼をすることで「メニエール病」の症状を緩和することで「妊娠できる体造り」のお手伝いが出来ると考えます。
現在当院で「メニエール病」の治療から「妊娠できる体造り」に進まれた患者さんが週一回のペースで鍼灸治療を受けていますが先日治療した時に『体温が二相性に綺麗に別れ高温期の体温が高く、メニエールの発作も出ていない。』とのお話でした。
私も出来るだけのサポートを行いたいと思います。
