茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記26年5月19日「メニエール病・目まい・難聴の鍼灸治療。」

2014-05-20 06:41:44 | 日記
ことぶき堂鍼灸院ではメニエール病・目眩(めまい)・難聴の鍼灸治療を行っています。

本日もメニエール病・目眩(めまい)・難聴の患者さまがお出でになりました。

何度か通院されましたが難聴はスッカリ改善し目眩(めまい)も徐々に治まって来ているそうです。

治療は積聚治療を「本治法」として、今日は「腎虚証」で治療しました。

補助治療として完骨・申脈・百会・聴宮・聴会など耳の周りの経穴と足の経穴を使用していますが効果は良好です。


現代医学的にはメニエール病は、内リンパ液の生産と吸収のバランスが崩れることで起こり、内リンパ液の過剰生産により、音を伝える「蝸牛」、平衡感覚を司る「半規管」「耳石器」に内リンパ液が溜まって腫れ上がる「内リンパ水腫」が原因だと考えられています。

内リンパ液の過剰生産の原因は不明ですが、一般的には、ストレス、疲労、あるいは睡眠不足などが引き金になって起こることが多い様です。また神経質とか凡帳面な人に多く見られます。

さて東洋医学的に捉えれば「耳」は腎に関係が深いとされ、腎の異常(腎虚)は症状として耳に反映され耳鳴り、難聴など耳に関係するトラブルが起こり易くなります。

また耳に絡む経絡として身体の外側を走行する三焦経・胆経・小腸経があり耳疾患の治療に応用することができます。

メニエール病・目眩をさらに東洋医学的に考えると
①心脾の気血が不足したため気血が上部に昇らず脳を栄養できない場合

②肝腎の陰精が欠乏して肝陽が上亢し脳に昇って清竅を掻き乱す場合

③脾胃が損傷して痰濁が中焦の流れを阻害し、脳に清竅が昇らずそのために目眩が起こる場合
などが考えられますが、いずれの場合でも内耳に異常が出る背景には陰虚(=精気の虚)があります。

当院の治療は先ず虚している臓腑を判断してその陰虚(=精気の虚)を補い、その後に補助治療として四神聡・風池・完骨・大椎・内関・神門・足三里・申脈を使用して治療効果を高めています。

鍼灸治療はストレスの緩和にとても効果がありますので、目眩・メニエール病・難聴にお悩みの方は是非鍼灸治療を受けられることをお勧めします。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする