茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記25年5月7日「不妊治療と腰陽関と下腹部の冷え。」

2013-05-08 08:05:59 | 日記
GWを終えて、「不妊治療」を受けておられる患者様が帰国されました。

本日は肩こりが辛いと言うことで、体を軽擦すると左の肩部の心兪・厥陰兪付近凝りが強く、腰部も志室付近がかなり凝っている感じで、陽関付近が力がない感じで、押すと圧痛がありました、さらに腹部の冷感と足先の冷えもあります。

当院では「不妊治療」は刺さない鍼を使用する「積聚治療」で行いますが、腹部接触鍼後に心包経の原穴である大陵で脈調整を行うと患者様から「鍼をしているところから、肋骨の下のいつも詰まる感じがするところに響きがします。グルグルと言う感じが良い感じです。」
とお話がありました。

腹部の圧痛は腎の領域の圧痛が顕著なため「腎積腎虚証」として治療を進めていく事としました。

背部の治療に移り接触鍼後に背部兪穴に丁寧に鍼を摩り下ろしていくと肩部の心兪・厥陰兪付近凝りと志室付近の凝りが緩んで来ました。
患者様も静かな寝息を立ててお休みの様です。

鍼の治療を終えて督脈上のお灸の治療に移りました。使うのは漢方薬成分配合の棒灸です。

先ほどから気になる「陽関」の丁寧に棒灸の熱を加えると「気持ち良いです。足先まで温かい物が流れて行きます。」と患者様の感想でした。
先ほど冷たかった足先が、ぽかぽかになりました。

陽関は下肢の疾患や腰痛に効く経穴ですが、腰部および下腹部の冷感に治療する経穴でもあります。一般にこの穴に圧痛があるときは小骨盤
腔の臓器に障害がある場合が多く、この穴に陽気を加えて陽をここより入れると、寒気を散らして下肢に陽気を導くことが出来ます。

背部の治療を終えて最後に復溜に軽く鍼をしましたが、治療前の下腹部の圧痛・冷感もすっかり解消し、お腹もふっくら柔らかく温かい、足はホカホカとなりました。

不妊治療で重要なことは女性の体の「冷え」を取ること「骨盤腔内の血流を良くしてお血」を取ること「ストレス」を改善してホルモンの分泌のバランスを調えることです。

あなたも伝統の鍼灸治療で体質改善に努め妊娠しやすい体を造りませんか。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする