茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記11月16日「脊椎すべり症の治療。」

2012-11-16 16:00:23 | 日記
通常金曜日は「休診」となりますが、知人が腰が痛いと言うので「腰痛」の治療開始。

整形外科で「脊椎すべり症」との診断を受けたが特に治療の指示がなかったとの事でした。

一ヶ月まえから腰が痛く起居の動作に困難をきたすほどの状態です。

最近は下腿のフクラハギ付近が攣り、背中の脊柱起立筋も攣るということです。

切診するとL2・L3の付近が膨隆し脊柱の督脈から右1寸5分の付近の圧痛反応が強くここがすべり症を起こしていると思われました。
脊柱起立筋が硬く、下腿の筋も硬い、足底を確認すと冷たい状態で、気血の流れが滞っている状態です。

今回は「腎虚証」として基本治療を行い、頚部から足先まで順番に鍼を置鍼、腰部にビワの葉温湿布をしつつ、MT温灸で経絡トリートメントを足先まで行い、合わせて「ネパール棒灸」による足底の女膝・失眠・足心・湧泉の灸を実施したところ、冷えていた足底が温まり、腰部から下腿・足底までの気血の流れが良くなり、腰の痛み・膝の痛み・フクラハギノ攣りも改善いたしました。

鍼が初めてという事と膝が悪く、長く伏臥位が出来ないため、今回パルスは使用せず、治療時間も30分以内としました。
治療を終えると足が温かくとても気持ち言いと足取りも軽く帰られました。





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