始まりました。その前に、卒業式式辞から
。おはようございます。
五九回卒業式 式辞
俳句を一句紹介します。
春風や闘志いだきて丘に立つ 高浜虚子の俳句です。春の訪れを感じさせる季節になりました。木々の梢や大地から、新芽の膨らむ音が聞こえてくるようです。正面玄関にある二中花壇も紫色など、鮮やかになってきました。
いよいよ栄えある学び舎、箕面市立第二中学校 第五九期生、「ゆいま~る学年」一四四名の皆さんが、巣立つときがやってまいりました。
卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
さて、皆さんが、本日を迎えることができたのは、保護者の皆様の深い愛情、地域の皆様の熱い応援、そして立川隆志先生をはじめとする教職員の熱心な指導の賜物であると自負しております。
皆さんは、本校で、希望に燃えつつ、『真理と正義』を学び、 『誰もが幸せになる権利を持っていること、差別を許さず、互いを尊重し、認め合うこと、仲間と力を合わせ、助け合うことのすばらしさ、ともに生きることの大切さ』を日々の授業や文化祭、体育祭・校外学習、かやのお宝人権祭り、宿泊学習、職場体験、修学旅行
すべての教育活動の基本としている班活動を通して学ばれたと思います。
卒業は新たな出発《たびだち》です。
学ばれたことを、自信と自慢と誇りにして新しい世界へと大きくはばたいてください。
さて、本日は早朝より、箕面市教育委員会・教育委員 中 亨子《きょうこ》様をはじめ、地元選出の市会議員の皆様、青少年健全育成団体の皆様、地区福祉会の皆様、校区の小学校長・幼稚園長の皆様など多くのご来賓の方々が、卒業生の門出を祝うために駆けつけてくださっています。
誠にありがとうございます。 高いところからではございますが心から深く感謝を申し上げます。
引き続き、本校、卒業生に対しまして温かい格別のご支援・ご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。
さて、あらためて、一人ひとりの顔を見ていますと様々な想い出のページが現れます。つい、先日まで、職員室前の窓に飾られていた《わが人生ドラマ 過去・現在・未来をつなぐ》という写真をうまく使った美術作品の中から。
① つくりあげた過去・つくりあげる未来。
② 雨の過去、曇りの今、そして、太陽が照らす未来。
③ 未来へ放ったホームラン。いい表現です。
次の思い出ページは、様々な行事です。沖縄への修学旅行
日ごろの行いが良く、晴天でした。空港や現地での集合・タクシーでの班行動・活動、感動したのは、宿舎でのレクレーション。あの拍手あの声援。バッドボーイの出現。あのキュウティー・バニー・ガールズのデビュー。解散。
体育祭では、棒引きでおやじの会に初勝利しましたね。リレーでは、仲間を信じてつないだバトンも見事でした。文化祭では、楽しい劇と素敵なダンスの競演。ボランティア体験などでの皆さんの明るい笑顔、廊下ですれ違うたびに、すがすがしい挨拶をしてくれたチャーミングな笑顔。なかには、「校長先生、元気ですか」という笑顔。うれしく思いました。皆さんは、どんな時でも、一生懸命・全力投球でしたね。そのような姿に、私たち教職員がどれほど励まされたことか。癒されたことか。たくさんの素晴しい笑顔、本物の感動を本当にありがとうございました。皆さんと一緒に「笑顔・感動・感謝」の心を分かち合えたことが、校長としての誇りです。二中の校長、あなたたちの校長でよかった。と今、改めて、この瞬間でも、実感しています。
しかし、一方では、悩んで涙を流していた顔、苦しみを乗り越えようとしていた顔、精一杯がまんしていた顔もありました。そんな顔が、今では友達を思いやる優しい笑顔に変わっています。
質問です。「人間の持ち物の中で一番美しいもの何か。答えは、それは、「笑顔」です。これからも、笑顔で「おはようございます」「ありがとう」と言える人、言われる人になってください。
さて、保護者の皆様には、お子さまが九年間の義務教育を無事終えられたことに対しまして、心よりお祝い、申し上げます。中学校の三年間は、少し生意気になって、生活面、あるいは進路のことで、心配の種が尽きなかったことと思います。心も身体も急速に変化する中、戸惑い、ご苦労されたこともたくさんあったでしょう。しかし、子どもたちは、心配をかけながらも、さまざまな困難を乗り越えて立派に成長しました。皆様の愛情と慈しみによって、大きく成長しました。お子さまの晴れ姿に接し、これまでのご苦労が報われたことと思います。お子さまの中学校卒業、誠に、おめでとうございます。
私たち「チーム二中」の教職員もお子様の成長を願って、
一人ひとりの可能性を見つけ、その可能性を伸ばし、
居場所をつくるという思いで、
精一杯に指導・支援に努めて参りました。何かと行き届かなかった点もあったかと存じます。私たちは、いつも生徒たちのことを気にかけ、励まし、時に厳しくしかり、時に突き放し、そして陰で支え、見守り、誠心誠意、一生懸命、教育に邁進いたしました。
卒業生にとって、本日まで、二中という学び舎が在籍校でした。これからはこの学び舎が、未来永劫、母校となります。どうか、今後ともお子さまを愛し、慈しみ、信じ、ご支援いただきますようよろしくお願い申し上げます。
三月一一日、東日本大震災発生から四年が過ぎまた。今でも約二十三万人の方が仮設住宅などで避難生活を送られています。阪神・淡路大震災は、二十年を迎えました。これらの震災で、多くの尊い命が失われました。残念です。悔しいです。昨年、私の故郷広島安佐南区も土砂崩れで多くの方が犠牲になられました。この場をお借りして、謹んで哀悼の意を表します。
この箕面の地でも、昨年の夏、八月二十四日、集中豪雨に襲われました。この体育館、この場所に三百五十一名の方が避難されました。夕刻、地域の方と開設準備をしていましたら、ある生徒が
やってきて、「校長先生、何かお手伝いすることありませんか。」と言ってくれました。正直、涙が出るほど感激しました。本当に、ありがとう。今年は、箕面まつりの時に、生徒会が中心となり、募金活動をし、気仙沼市立条南中学校に、テント一式を贈りましたね。ありがとう。
まだまだ復興までの道のりはほど遠いものがありますが、これからも、自分たちのこととして、しっかり向き合い、同時代を生きる仲間として、自分にできることは何かを考え、行動してください。
これからの人生は、山もあり、谷もあり、時には嵐もあるでしょう。人間だから、悩みもします。だからこそ、仲間と助け合うのです。助け合うなかから、本当の楽しさや、やさしさがでてくるのです。まさに、「ゆいま~る」の精神、助け合う心です。そして、自分の夢や目標を実現するため、あきらめないで、逃げないで、笑顔で前を向いてください。たとえ、実現できなくても、努力する姿はとても美しく、努力の上に花が咲きます。必ず、新たな何かが発見できます。
質問二、「人間として求めるべきものは、何か」。答えは、「幸せ」です。この「幸せ」にも三つあります。「してもらう幸せ」「自分で作る幸せ」「人のために尽くす幸せ」です。できれば、「人のために尽くす幸せ」を実践できる人間になって欲しいと思います。
最後になりますが、皆さんは、 二中のよき伝統を創ってくれました。同時に、先輩たちのバトンをしっかりと引き継いでくれました。後輩たちの良きモデルとなってくれました。そのことにも感謝します。本当にありがとう。六〇期生・六一期生がしっかりと伝統を受け継ぎます。
皆さんの胸に飾られているコサージュはPTAの方が一つ一つ作ってくださったものです。多くの先生方も協力していただきました。昨日も、夕刻まで、形を整えていただきました。この花道もそうです。土曜日、小雨の中、手が泥だらけになりながらも作ってくださいました。表舞台以上に裏舞台、光の部分以上に影の部分、咲いている花以上に、土で隠れている部分の役割が大切なのです。支えている、支えられていることを決して忘れないでください。
これでお別れです。寂しいです。しかし、お別れです。
家に帰りましたら、ご家族の方に「無事、卒業しました。今までありがとございました。 これからもよろしくお願いします。」と自分の気持ちを素直に言葉で表してください。
「ゆいま~る学年」一人ひとりの限りない前途を祝し、一層の成長を心から祈念いたしまして、本日の式辞といたします。
本当に、皆さん、ありがとうございました。さようなら。
平成二七年(二〇一五年)三月一三日
箕面市立第二中学校
校長 若狭 周二







