21世紀はアジアとの時代(Jtiro🔴Jpn) SDGs国際Webサイト(Editor: K.Yamada)

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■シニアの明日

2016-12-26 | ●シニアの生き方

■■■■■■■■90歳時代をどう生きる(1)■■■■■■■
■「日々是好日

●世界はあげてクリスマスモードである。大都会のプロムナードは、華
やかな
イルミネーションで彩られ、平和な息吹が街々を包みこむ。
  
 
世界を大きく揺るがした年も、あと週日で惜しくも逝ぎ去る。
今年を振り返ると、内外ともに意外な出来事が、格別多かった
年を取ると、来る年への期待よりも、過ぎ往く年への哀感の方が強い。
これが人生の証しなのか、自分ながら不思議な気分に誘われる。

●年末を迎えて、来年度の政府予算97兆4547億円が決まった。中で
も高齢
者が増えた事による社会保障費が、32兆4735億円と増大した。
日本は、景気浮揚のために 消費税を先送りしたが、税収はほぼ大枠が
決まっているだけに、不足額は、国債発行(借金)に頼らざるを得ない。
おりしも、トリンプ旋風後の予想外の円安株高傾向で、景気が小康状態
にあ
る事は,よかった。

悔いなき我が人生
●国連が毎年指標化して発表する「世界の幸福度ランキング」は、
第1位スイス、タイが34位 日本は、なんと46位だった。
評価調査対象は、下記の5項目
国民1人当たりの実質GDP
社会的支援
・健康寿命
人生選択の自由度
汚職レベルの低さ
寛容度

■「人生の満足度」2015
(順位) (国名) (10段階評価)
・1位  スイス       7,587
・2位  アイスランド    7,561
・3位  デンマーク    7,527
・4位  ノルウエー     7,522
・5位  カナダ        7,427
・6位  フィンランド    7,406
・7位  オランダ       7,378
・8位  スエーデン    7,361
・9位  ニュージランド 7,286
・10位  豪州           7,284

・15位 米国       7,119
・21位 英国       8,867
・26位 ドイツ      6,750
・29位 フランス     6,575

・34位 タイ       6,455 
・38位 台湾       6,298

・46位 日本       5,987 
・47位 韓国       5,984

●日本46位は、世界有数の先進国としては、非常に残念な結果だが、
国民性として
控えめな回答を選ぶ傾向があるためという説がある。
また調査の専門家によると、
日本と米国の所得と幸福感の関係性は、
両国とも所得が高い人ほど
幸福感を強く抱く傾向があるが、所得の
高い人と、低い人の幸福感の
ギャップ(開き)は、米国より日本の方が大
きいという。
そして、日本はこのところ幅広いはずの中間層が縮小し、貧富の差が
相当進みつつある結果ではないかという。

●実は、最近、私の近辺でこんな話をよく聞く。
・何かにつけ文句を言う高齢者が増えた。だが争うに足らない人が多い。
・自分が悪くても「ごめん」の一言が言えない、高齢者が増えた。
困った話だが、いわゆる経済的に困窮した下流老人の間違った「」の
主張ではないかと
危惧している。

■「健康が人生余後最大の命題
●定年後の余後は、殆どの人が、気楽に暮らせると考えている節がある。
しかも平均寿命は、益々のびる傾向にある。
しかし、前にもふれたように、現実には、健康で寿命年齢に達する人は、
全体の2割しかいない。
殆どのひとは、途中で病に倒れたり、介護生活を送ることになる。

いかに健康で寿命を全うするか、余後の暮らしは、定年後高齢者によって
最大の課題であると同時に、まさに自分との戦いという事になる。
一度 病に倒れると、気楽な予後の夢は、一瞬にして吹っ飛ぶ。「健康」は
高齢者にとって最大の課題といえる所以だ。

■「欲張って生きよう
●そこで慶応大学名誉教授米沢富美子先生の「高齢者の暮らしに取り組む
格言
を紹介しておこう、
自分の可能性に限界を引かない
まず行動に移す
決してめげない
●行動に優先順位をつける。
集中力を養う



■「健康という実学から見た人生の回顧
●「健康」と言う言葉は、シニアにとっても企業にとっても、はたまた国家
にとっても、いまや
不滅のキーワードになってきた。
確かに,「健康シニア」「健康企業」「健康国家」などいずれの
言葉からも、
何か健全なイメージが、ほのぼのと伝わったくるから不思議である。

●東京オリンピックの競技場選定など、次の開催地東京がいま話題を集
めている。 東京オリンピックといえば日本は昭和39年(1964)の前の
東京オリンピックを契機に、敗戦国から世界
の経済大国を目指して ひた
走る事になる
。 当時の日本国内は、いずこも燃えたぎっていた。
そして全て企業は、毎週土曜日は、昼まで出勤だった。社員は、上も下も
よく働いたもんだ。
 
                      
●その4年前の昭和35年、所得倍増計画を標榜する池田内閣が誕生。
池田総理は「とにかく経済的に豊かになるため懸命に働こう」と 全国民
に呼びかけた。
これを陰で支えたのが、宏池会の主要経済ブレーンだった下村冶 伊藤
昌哉、田村敏雄の人たちだった。

●池田内閣は、公共投資と減税と社会保障を軸に  高度成長政策を推し
進めた。それが功を奏してオリンピック誘致に成功し、全世界に日本経済
の実力を遺憾なく伝えることができた。
まさしく日本人の勤勉さがもたらした
勝利だった。
そしてそれが戦後昭和を象徴する輝かしいスタートラインとなったのである。
それによってようやく、日本
民族が誇りと自信をとり戻したと言ってよい。

●時あたかも話題を呼んだのが、松下電器創業者の松下孝之助(1894~
1989)が、日本人に残した教訓だった。
 「心配またよし、心配や憂いは、新しくものを考え出す転機と思い直して
    正々堂々と取り組む。」
道はひらける
・共存共栄。

好況よし、不況さらによし
・決意をすれば、そこに道というものはつく。
与え、与えられるのが、この世の理法である
このキーワードは、今も厳然と光彩を放ち、多くの人材や企業を育み、日本
の国民に意欲を与えることになる。

●因みに、52年前の昭和39年(1964)の日本は、どんなだったか
具体的に見て見よう。ーーーーーー
いま尖閣、北方四島、憲法問題などが再び惹起されつつある折から、
改めて戦後昭和をふりかえるのは、いささかでも当時を体験するにと
って大きな意味があると思う。
 

●当時の体験者である高齢者シニアは、いまこそ声を大にして、これ
からの日本のあるべき姿を、若い世代に伝えて欲しいと思う。
因みに、当時の体験者シニアといえばーーー 
現在の後期高齢者80歳のシニアは、当時28歳
・現在70歳のシニアは、当時18歳、大体高校3年生
・団塊世代の67歳は、当時15歳の中学生だった。


■「昭和39年(1964年)48年前の日本」(アーカイブス)
項目)          (実績)     (付記)
●総人口       9718万人
●出生数         172万人 (出生率2,05%)
●死亡数         67万人
●婚姻数         96万件
●平均寿命     ・男性:68歳   ・女性:73
●経済成長率      11,2%      2桁   
●大卒初任給   2万1190円
●大学進学率      15,5%
●総理大臣        池田勇人&佐藤栄作
当時30歳の青年 現在78歳の後期高齢者

●葉書1枚           5円
●タバコ1箱       40円(ピース)
●コーヒー         60円
●かけそば         50円 
●エアコン普及率   1,7%
●テレビ普及率     87,8%(白黒)
●セリーグ優勝     阪神タイガース
●パリーグ優勝       南海ホークス (日本シリーズ優勝)

         

■■■■■■■データでみる戦後昭和の検証■■■■■■■
■「日本の人口の推移
(昭和年次)(西暦)  (人口)万人
昭和20年(1945)   7,218
昭和23年(1948)   7,810  ●団塊世代誕生
昭和25年(1950)   8,320 ●団塊世代誕生      
昭和30年(1955)   8,928
昭和35年(1960)   9,342
昭和40年(1965)   9,828
昭和45年(1970)  10,372
昭和50年(1975)    11,194
昭和55年(1980)  11,706
昭和60年(1985)  12,104
昭和64年(1990)  12,278
平成27年(2015)  12,711
(出所;総務省)

■「戦後昭和の初任給の推移           
年次)   (大卒初任給)       (公務員給与)    (参考料金)       
昭和25年            6,500円  ●入浴料 12円 はがき5    
昭和30年     12,907円                        
昭和35年  16,115     12,900    ●豆腐   15円 日雇労賃494円
昭和40年  24,102     21,600
昭和50年  91,272                            ●週刊誌 50円 日雇労賃972円
昭和55年 118,138    101,000    ●週刊誌200円 日雇労賃    ・
 

  民間企業大卒)   (初任給) (大卒入社の高齢者現在年齢)   
昭和34年(1959)  11297円                
昭和36年(1961)  15690円          77歳
昭和40年(1965)  19610円          73歳(東京オリンピックの翌年)
昭和43年(1968)  25302円
昭和45年(1970)  31510円          68歳(団塊世代)
昭和50年(1975)  80500円          63歳
昭和55年(1980) 101800円
昭和60年(1990) 118800円          53歳
平成25年(2015) 198000円         平均初任給は、微増の傾向。

■為替の動向と海外旅行の推移■
「戦後昭和の海外旅行者数」 ■「円とドルの推移
(年次)  (西暦) (海外旅行者数) (円/ドル) 為替レートの動向
昭和25年(1950)--------          360en  ●固定相場制で再開
昭和30年(1955)-------              360
昭和32年(1952)      45,744    360
昭和35年(1960)      76,214    360
昭和40年(1965)      158,827   360
昭和45年(1970)      663,467   360
昭和46年(1975)--------     349,33  ●変動相場制に移行
昭和50年(1980) 2,466,326   296,79
昭和55年(1985) 3,909,333   226,79
昭和60年(1990) 4,948,366   238,54
昭和63年(1993) 8,426,867   128,18 

平成27年  16、213,789   
●後、数日で2016年も終わる。
大阪万博の太陽の塔の作者、前衛画家の岡本太郎は、
「昨日やった事、人のやった事と同じようなことをやるのでは、全く意味がない」 
また 「やろうとしないから、やれないんだ。それだけのことだ。」 
この不屈のコンセプトが、日本の戦後独自の企業や商品に受け継がれ、やが
て世界を席巻する事になる。

●2016年は、伏魔殿を暴く小池都知事や異端の米国新大統領トランプの登
場で一時 動転したが、破壊と創造、それを契機に夢ある新時代へと夢が広が
る,  新しい年の大いなる飛躍を期待したい。 


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