*** june typhoon tokyo ***

The night is still young...

Monday満ちる@IKSPIARI

2008-08-31 23:58:00 | ライヴ
Mondaynomorebluesinjapan

 夏休みの終わりは舞浜でオシャレな大人の空間を堪能…という訳で、ラヴリーMonday満ちるのライヴを夢の国の近くイクスピアリまで観に行くことに。以前のベースレス(Macによる打ち込み)ではなく、今回はギターとベースがメンバーに加わるセットということで、期待も高まる。ツアー・タイトルは“NO MORE BLUES IN JAPAN”で、1958年アントニオ・カルロス・ジョビン初期曲でブラジルでヒット、その後アメリカで英語詞がつき「NO MORE BLUES」となった曲(原題「Chega de Saudade」、英題「No More Blues」、邦題「想いあふれて」)から拝借したそうだ。

 ステージ左からギターの鈴木よしひさ、ベースの織原良次、パーカッションの天倉正敬、そしてアレックス・シピアーギン。中央にマンデイという布陣。今回は日本では11月にリリース予定の新譜『NEXUS』やカヴァー作、コラボ曲など多彩な内容。今のマンデイにおいてインスパイアされ続けている楽曲(自作曲も含めて)をコンパクトにまとめたという感じ。
 オープナーの「Hung Up」は、彼女の高らかに舞うスキャットがドッドッという重めのリズムを引き上げるような端厳ながらも伸びやかさを感じる。オープナーとしては適任曲だといえる。シンディ・ローパーの曲に影響を受けたとか好きだとかいうと、だいたいカヴァーは「タイム・アフター・タイム」を選ぶものだが(笑)、マンデイは「トゥルー・カラーズ」を。確かにジャジーな雰囲気には「タイム~」よりもこちらの方が合っているかも。ちなみに自分がシンディの曲で当時好きだったのは前述2曲のようなバラードではなく、「SHE BOP」だったり「Change Of Heart」だったり「911」だったりしたような気が。スティーヴィーの「As」ではマンデイのコーラス・パートで“Always!”と掛け合うコール&レスポンスを(前日言い忘れて寂しかったとのこと…苦笑)。原曲を知らない人が多かったのか、日本人特有のシャイネスがあるのか解からないですが、アイドル・コンサート並みのレスポンスはなかったけれど、非常に温かさのあるレスポンスがマンデイを笑顔にさせていたようだ。

 非常に嬉しいサプライズだったのが、JAZZTRONIKとコラボした「Tiger Eyes(English Ver.)」を聴けたこと。当日会場にJAZZTRONIKこと野崎良太も来ていて、ステージで共演!という訳にはいかなかったけれども、原曲のハウス調をややジャジー・ビートに落とし込めつつ、弦楽器の軽快な弾きで重厚感を取り除いたアレンジがまたよかった。
 「Candy」は、コンビニなどで買えるスターバックス商品“スターバックス ディスカバリーズ”の新商品としてキャラメル味のクァンディ(Qandi、現在は発売中止)を売り出す際にオファーがあり、そのイメージ・ソングになった曲(キャラメルは、10世紀頃、地中海のクレタ島で生まれたと言われ、そのクレタ島を当時のアラブ人がクァンディ(砂糖で作られた)島と呼んだことから、そう命名したらしい)で、その“Qandi”を甘い飴の“Candy”に文字って作ったという。実は、マンデイがまだ独身の頃、オヤジさんが頑固に豆を挽いて出してくれるような渋いカフェに行くのが好きで、そこで誰かカッコいい人が入ってきて素敵な出会いとかがはじまらないかしらと期待と妄想をして過ごしていたらしく、その甘く切ない想いを込めたとか込めないとか。ただ現実は、オヤジくさい店だったから、ドアが開くたびに入店してくる人を見ても結局オヤジしか入ってこなくて、マンデイが思い描いていたロマンスは生まれなかったとのことだった。(笑)

 本編ラスト「Genetic Imprints」に行く前に“次で最後の曲…”に観客が“エーッ”と反応すると、“当たり前のようなアンコールあるよ”とぶっちゃけるマンデイ。ただ、アメリカ、ニューヨークでは“ラストの曲です”といってそれが終わると本当に帰ってしまう客も多くて、アンコールも催促されないけどステージに出て行ったら、ほとんど客が残っていなかったこともあるとか。
 そして、アンコールは、ツアー・タイトルにもなっているカルロス・ジョビンの「NO MORE BLUES」を歌おうと思っていたが、ボスから却下されたらしく自身の曲「slo」で終演。いつもアダルトながらも微笑ましいぬくもりを感じるステージだが、今夜は生バンドのメンバーも多かったせいか、そのグルーヴにより磨きがかかっていたような気さえした。マンデイのハズバンドであるアレックス・シピアーギンのホーンも情感豊かでブレがない。暗澹や物憂げとした雰囲気がどことなく醸し出されていながら、決してネガティヴのままに終わることはなく、時に押し殺すような激しさを伴ったトランペットは、彼がロシア出身という文化的背景が関係しているのかもしれないが、なんとも聴き応えのあるサウンドだった。
 パレットから生まれた鮮やかな色彩をキャンバスへと飾り付けるようなギター、ジョイフルなボトムを弾き出すベース、そして、自由奔放で無限の想像力の感じさせるパーカッション……素晴らしい演奏陣だった。特に、生ベースがいたことが大きかった(個人的にベース音が好きだと言うのもあるけれど)。やっぱりグルーヴには生ベースが必要だ。(笑)

◇◇◇

 ライヴ終了後、日本未発売のmonday michiru「naked breath」のCDとALEX SIPIAGIN「OUT OF THE CIRCLE」のレコードを購入。本来ならそのまま待ってサインを貰いたかったところですが、やり残しの仕事のこともあって、そのまま帰宅することに。残念。
 レコードを聴いてみると、また味わい深いんだな、これが。マンデイも2曲ほどヴォーカルで参加してます。ジャケットには息子の二キータが撮った笑顔のマンデイの写真も。以前ライヴで参加したキーボーディストのヘンリー・ヘイ(Henry Hey)も写ってました。このLPは通常より厚めの厚さなんですが、マンデイの言うとおり、それに違わぬしっかりとしたサウンドで魅了されましたよ。


◇◇◇

<SET LIST>

01 Hung Up
02 One(new song from 『NEXUS』)
03 New Beginnings
04 True Colors(Original by Cyndi Lauper)
05 As(Original by Stevie Wonder)
≪INTERMISSION≫
06 Higher
07 Aldeia de Ogum(Original by Joyce)
08 TIGER EYES <English Ver.>(Original by JAZZTRONIK feat. MONDAY MICHIRU)
09 Candy(new song from 『NEXUS』)
10 Genetic Imprints(new song from 『NEXUS』)
≪ENCORE≫
11 Slo

<MEMBER>
Monday満ちる(vo/flu)
Alex Sipiagin(tp/flh)
Yoshihisa Suzuki(鈴木よしひさ、g)
Ryoji Orihara(織原良次、b)
Masa Amakura(天倉正敬、ds,per)

◇◇◇

Jazztronik - TIGER EYES
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こちらは日本語ヴァージョンの「TIGER EYES」。ヴォーカルはFukko (CORE OF SOUL)。


Jazztronik - TIGER EYES
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こちらは英語ヴァージョンの「TIGER EYES」のライヴ・ヴァージョン。ヴォーカルはYuraiですかね。

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