*** june typhoon tokyo ***

FC東京 vs G大阪 @味スタ【J1リーグ】


 雨中の決戦は、PKの1点を守ったG大阪に軍配。

 味の素スタジアムは台風14号の影響で雨が降りしきり、ピッチの所々に水たまりが散見。場所によっては強く蹴り出してもボールが止まってしまうという状態では、思い描いていたプラン通りには進まない、運・不運の要素が少なくない試合になってしまった。両チームともになるべくタッチを重ねず、単純に相手陣内やDFの背後へ長いボールを供給。そのセカンドボールを上手く収めていかにゴール前へ運べるかが、好機へ繋がる可能性を高める術として少なくない割合を占めてしまう展開に終始。FC東京はアダイウトンをスターティングメンバーに連ねるなど、予め水に濡れたボールを前へ運ぶのにパワーいるピッチを想定した選手起用。G大阪もパトリックやアデミウソンをターゲットにシンプルにロングボールを送るという形でチャンスを見出そうとした。

 チャンスの数でいえば、FC東京に分があった。FKはFC東京が18本、G大阪が17本とほぼ同数だが、CKはFC東京の9本に対してG大阪が2本と、得点機に多く近づいたのはFC東京だったことは間違いない。シュート数はFC東京が13本に対して、G大阪が9本。G大阪はミドルシュートを多く放つも、それほど得点の匂いを感じさせるシュートはあまり見られなかったが、中盤での攻防ではFC東京以上にボールを拾っていた。

 試合が動いたのは、不運なハンドの判定から。40分にG大阪が右からファーサイドへと送られたクロスにアデミウソンがヘディングで反応すると、ペナルティエリア内の三田の手に当たってPKに。これをアデミウソンが右隅へ決めてG大阪が先制した。後半開始直後にもG大阪は右サイド深いところからアデミウソンが低いクロスを送ると、ニアサイドの宇佐美がシュート。決定機となるも、GK林が食い止めた。

 だが、その後はFC東京のターンが続く。アルトゥール・シルバのスライディングシュートのほか、幾度も得たFKからG大阪陣内への圧力をかけ続けるも、G大阪のGK東口を中心としたディフェンス陣の牙城を切り崩すまでにはいかない。終盤はほぼ一方的にFC東京が攻勢をかけていたが、なかなかゴールを奪えることが出来ず。アディショナルタイムではエリア内の混戦から矢島が反転してのボレーシュートを放つも、惜しくもGK東口の正面へ。得点機を決め切ることが出来ないままタイムアップの笛が鳴り響き、G大阪が6連勝。G大阪はリーグ戦では2001年以来勝てなかった“鬼門”となっていた味スタで19年ぶりの勝利を飾った。

 このような状況下ゆえ結果を出すことは難しいが、好機の数などを考えると、FC東京はせめてドローとして勝ち点を得ておきたかったところ。痛恨の1敗となってしまったが、今は引きずらないようにすぐに切り替えて次節へ向かうしかない。

 なお、この試合ではパトリックの肘打ちでジョアン・オマリの歯が欠けたり、レアンドロが相手と競り合うなかで相手の顔面に手を出したり、キム・ヨングォンが後ろから足を振り上げてレアンドロの顔面を蹴るなど、一部で危険なラフプレーが散見。そのどれもが最も厳しい判定を下されても致し方ないものだ。審判団の判定が、これらを抑制すべく明確な基準を提示して試合をコントロールしていたとは言い難いが、それでも故意はもちろん、そうでなくとも“ラフプレー”の範疇を越えるような手癖足癖は出さぬように努めなければならない。
 それは、この試合においては勝ちにこだわるなかでの感情的な部分が露見したとして反省したとしても、今後も悪い心証として残ってしまうがために、たとえば、優勝を懸けた試合、ACL出場権を懸けた試合、残留や降格の分かれ目となる試合などで、些細なプレーであっても、審判からより厳しい判定を受ける可能性が高まってしまうことにもなりかねない。それは個人にとってもチームにとっても大きなマイナスとなって跳ね返ってくる。チームへの大きな痛手となる前に、怪我人が出る前に、しっかりと改善し、ハードワークの意味を取り違えない奮闘を見せてもらいたい。

 これでリーグ戦は残り10試合となった。試合消化数、首位・川崎ほか上位陣との差を考えると、優勝争いやACL出場圏内争いを制すためには、これ以上の負けは許されない。ルヴァンカップ決勝やACLなど日程もタイトで、疲労の蓄積もこの上ないだろうが、勝利が何よりの良薬ということで、まずは中3日で迎える次節・清水戦でモヤモヤした気持ちを払拭させるような快勝を望みたい。

◇◇◇

【明治安田生命J1リーグ 第21節】
2020年10月10日(土)14:03試合開始 味の素スタジアム
入場者数 8,166人
天候 雨 / 気温 18.0℃ / 湿度 79%
主審 東城 穣 / 副審 野村 修、田中利幸 / 4審 大川直也

 FC東京 0(0-1 / 0-0)1 G大阪

≪得点≫
(東): 
(G): アデミウソン(41分、PK)

◇◇◇

【FC東京】
≪スターティングメンバー≫
GK 33 林 彰洋
DF 37 中村帆高  → 中村拓海(63分)
DF 03 森重真人
DF 32 ジョアン・オマリ
DF 06 小川諒也
MF 07 三田啓貴  → 田川亨介(63分)
MF 45 アルトゥール・シルバ → 高萩洋次郎(75分)
MF 31 安部柊斗
FW 09 ディエゴ・オリヴェイラ → 矢島輝一(83分)
FW 15 アダイウトン
FW 20 レアンドロ

≪サブスティテューション≫
GK 13 波多野豪
DF 22 中村拓海
DF 05 丹羽大輝
MF 28 内田宅哉
MF 08 高萩洋次郎
FW 23 矢島輝一
FW 27 田川亨介

≪監督≫
長谷川健太

◇◇◇

【2020 明治安田生命J1リーグ FC東京 試合日程】※薄赤は日程変更節
第01節 02月23日(日)13:03〇FC東京 3-1 清 水(A・アイスタ)
第02節 07月04日(土)19:00〇FC東京 1-0  柏 (A・三協F柏)※Remote Match
第03節 07月08日(水)19:30✕FC東京 0-4 川 崎(H・味スタ)※Remote Match
第04節 07月12日(日)19:30〇FC東京 3-1 横浜FM(A・日産ス)
第05節 07月18日(土)19:00〇FC東京 2-0 浦 和(H・味スタ)
第06節 07月22日(水)19:05△FC東京 1-1 札 幌(A・札幌ド)
第07節 07月26日(日)18:30△FC東京 2-2 鹿 島(A・カシマ)
第08節 08月01日(土)19:00✕FC東京 2-3 鳥 栖(H・味スタ)
第09節 08月09日(日)19:00△FC東京 0-0 C大阪(A・ヤンマー)
第10節 08月15日(土)19:00〇FC東京 1-0 名古屋(H・味スタ)
第11節 08月19日(水)19:00△FC東京 3-3 広 島(A・Eスタ)
第12節 08月23日(日)19:00〇FC東京 3-0 湘 南(H・味スタ)
第26節 08月26日(水)19:00✕FC東京 1-2 鹿 島(H・味スタ)
第13節 08月29日(土)19:00〇FC東京 3-1 G大阪(A・パナスタ)
第14節 09月05日(土)18:30〇FC東京 1-0 大 分(A・昭和電ド)
第15節 09月09日(水)19:00〇FC東京 2-1 横浜FC(H・味スタ)
第16節 09月12日(土)19:00△FC東京 2-2 神 戸(A・ノエスタ)
第24節 09月16日(水)19:00✕FC東京 2-3 大 分(H・味スタ)
第17節 09月20日(日)19:00〇FC東京 1-0 仙 台(H・味スタ)
第18節 09月23日(水)19:00〇FC東京 2-0 C大阪(H・味スタ)
第19節 09月27日(日)16:00✕FC東京 0-3 鳥 栖(A・駅スタ)
第29節 09月30日(水)19:30〇FC東京 1-0 浦 和(A・埼 玉)
第20節 10月04日(日)15:00〇FC東京 1-0 湘 南(A・BMWス)
第21節 10月10日(土)14:00✕FC東京 0-1 G大阪(H・味スタ)

第22節 10月14日(水)19:00 FC東京✕清 水(H・味スタ)
第23節 10月18日(日)14:00 FC東京✕横浜FC(A・ニッパツ)
第28節 10月24日(土)15:00 FC東京✕横浜FM(H・味スタ)
第30節 10月28日(水)19:00 FC東京✕ 柏 (H・味スタ)
第25節 10月31日(土)18:00 FC東京✕川 崎(A・等々力)
第33節 11月11日(水)19:00 FC東京✕札 幌(H・味スタ)
第27節 11月15日(日)19:00 FC東京✕名古屋(A・豊田ス)
第31節  未  定    FC東京✕広 島(H・味スタ)
第32節 11月18日(水)19:00 FC東京✕仙 台(A・ユアスタ)
第34節 12月19日(土)14:00 FC東京✕神 戸(H・味スタ)

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