*** june typhoon tokyo ***

宇多田&ダンス☆マン

Heart_stationDanceman_funk_love 
 
 
 
 
 
 “笑う門には…”つながりのアルバム、宇多田ヒカル『HEART STATION』とDANCE☆MAN『FUNK LOVE』を買いました。どうして“笑う門には…”つながりなのかというと、『HEART STATION』のオープナー「Fight The Blues」内の詞と『FUNK LOVE』の1曲目のタイトル「笑う門にはふァンく来たる」とにその言葉があったからっていうだけなのですけど。

 『HEART STATION』は、海外進出盤『EXODOS』の不完全燃焼さを取り戻そうとしてどこか力みが入った感じも受けた『ULTRA BLUE』に比べたら、リスナーが構えることなく、スッと入り込んでいけるアルバムではあると思う。それは、20代半ばになった宇多田ヒカルが自身の心情を露わにすることに対して躊躇いがなくなった証拠なのかもしれない。衒いのなさがしみじみと伝わってくるし。
 そういう意味では、気持ちのブレというものが見られないものではあるのだけれども、穿った見方をすれば、ドーンというインパクトもそれほど受けないのも事実。シングルがリリースされた時に既にその衝撃を受けてしまっていて、それらシングル曲が適当に散らばって収録されているための既聴感がそう思わせるのか、単にアルバム構成上の問題なのかはまだはっきりと見えてこないけれど。
 ただ、「ぼくはくま」がボーナス・トラックとしてではなく11曲目(本編ラスト「虹色バス」の前曲)に収められている意味合いが、イマイチよくわからない。「テイク 5」のカット・アウトするエンディングから「ぼくはくま」への入り方もまだ馴染めないし。それも含めて“今の宇多田ヒカルの一面”と捉えればいいのだろうか…ウーム。

 R&Bテイストの曲はめっきり少なくなってしまって、タイトなボトムを配した「Kiss & Cry」や、イントロやコーラスの美しくも鬱蒼とした雰囲気が初期のマライア・キャリーのナンバー風にも思える「Prisoner Of Love」が目立つくらいなんだけれど、基本的に“演歌と紙一重のソウルフル”、母譲り(?)のマイナー調の浮遊感を擁した“演歌&B(エンカンドビー)テイスト”(勝手に造った言葉です…汗)が宇多田ヒカルの本質だと思っているので、いいんだけれど。

 とかなんとかいいながら、彼女のアルバムはマストバイしてるんですけれどね。

 『FUNK LOVE』はデビュー10周年を迎えたダンス☆マンによる全曲“オリジナル”アルバム。空耳カヴァーが本質(?)のダンス☆マンにとって、オリジナルはある意味ミュージシャンの幅を試されるところだけれど(まぁ、カヴァー曲の権利がなかなか取れずにいるという状況もあるだろうけど…苦笑)。
 ほとんど全てをオーヴァーダヴィングとエコーを施したアレンジで占めているためか、はっきりと歌詞も聴こえないほどのエフェクターで。ある意味ファンクを極めてるともいえるけど、歌詞の楽しさを重視したりしている人には、一聴ではウケは良くないのかも。個人的にはやりたいことを突き詰めようとしたら、そういうBGM的ファンクになってしまったっていう展開が見えて面白いけれど。どちらにせよ、ダンス☆マンのファンクに対する尋常ではない思い入れが受け止められる好盤だと思います。

 『HEART STATION』にしろ『FUNK LOVE』にしろ、一聴ではなかなか良さや本質が掴み取れないアルバムなのかもしれません。かめばかむほどってやつですか。

 だいたい“HEART STATION”なんて、テレビが全盛を過ぎ、ネットや携帯が主流だといわれることが通常になりつつある現代に、ラジオや雑誌『FM STATION』とか、青春時代を特に懐かしみ始めるOver30年代のハートをキャッチしちまうようなタイトルをサラリと持ってくるなんて、ズルイよヒカル! って感じですかね。年上キラーですよ。(爆)

Photo ということもあってか(?)、CD買ったらポスターついてきたので、「それなら貼ってみるか」とクローゼット(すいません、かっこつけました。押入れでした…)の扉の裏にポスターを貼ってみましたよ。それがこの画像です。

 別に寝る前に、「おやすみ、ヒ・カ・ル(はぁと)」とかいって“チュッ”ってするために貼ったんじゃないですよ。(゜Д゜;)ヒヤリ
でも、一回位やってみるか?(笑) 着替える時には「こらー、みるなー」とかいってタオルで目を隠してみたりなんかしちゃったりして。(少女マンガとかアイドルドラマの見過ぎかよ…爆)
 でも、たぶんそんな“チュッ”とかっていうのは、無理なんだなぁ。なぜかって言うと、宇多田ヒカルのポスターの下には、ジョーがこっちを見てるからです。(爆)
Photo_2 レディだったら、こっちの方に“チュー”しちゃってるのかもしれないけどね。(笑) たぶん、いや、マチガイナイ。
 なーんて、そんな妄想を脳内でぐるんぐるんと繰り広げてたら、青山テルマ『DIARY』買ってくるの忘れたことに気づきました。ガ━━ΣΣ(゜Д゜;)━━ン!!

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