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データ転送

2016-03-11 09:00:00 | 最新技術動向展開
今回はデータ転送について、紹介していきたいと思います。

現在のコンピューター内では、記憶媒体へのデータ転送はシリアルATAという規格が主流となっていますが、
シリアル以前にはパラレルケーブルによるデータ転送しかありませんでした。

パラレル転送は複数の経路を使い並列でデータ転送するのに対し、シリアル転送は1本化したデータを転送します。
普通に考えれば、パラレルの方が効率が良いように思えるのですが、同時に転送したデータが揃うまで待ち合わせが発生する
という制約によりシリアル転送を高速化する流れが主流となり、現在に至っています。

では、パラレル方式のデータ転送から紹介して行きましょう。

◆IDE(Integrated Drive Electronics)

 コンピューターと記憶媒体の接続方式として規格化されたものは、これが最初だと思われます。
 しかし、容量が504MBを超える領域が認識できない問題があり、次のEIDEが登場します。

◆EIDE(Enhanced IDE)

 1994年頃に504MBの限界を超えるための拡張がIDEに施されました。
 さらに、転送モードによる高速化やATAPI規格対応も行われました。
 パラレルケーブルは40芯か80芯のフラットケーブルなのですが、
 プライマリー(マスター/スレーブ)とセカンダリー(マスター/スレーブ)の標準化により
 最大4台まで接続可能となりました。

◆ATAPI(ATA Packet Interface)

 当時の記憶媒体として、HDDを除けばCDドライブがメインでしたが、IDE規格では
 制御コマンドが存在せずHDD以外は接続できませんでした。
 そこで、SCSI形式の制御コマンドを発行できる規格として登場しました。

 ちょうどこのあたりが、Windows95が登場した時代です。

◆ATA33/ATA66/ATA100/ATA133

 EIDEの頃に出てきた転送モード(モード名はUDMAXX)で、改良された規格が続々と現れます。
 転送速度は33~133MB/sなので、今となっては速さは感じませんが、新しい規格が世の中に出るたびに
 わくわくしながら新しいマザーボードに買い替えていた気がします。

◆SATA/SATA2/SATA3

 パラレルからシリアルへ移り変わりの際、速度のメリットよりもケーブルがスリムになったことで喜んだものです。
 転送速度はというと、SATAが150MB/sでSATA2で300MB/sになり、SATA3だと600MB/sです。
 旧世代のパラレル転送を上回り進化を続けていますが、そろそろ理論的に限界が見えているようでもあります。
 HDDよりもデータ入出力が格段に速いSSDで、500MB/sを超えるものも出回ってきていて
 このままだとSATA3の次の規格が出てくるか、別の規格へシフトしそうなところです。

過去の記事で、CPUのスペック的な理論限界値を迎えてからの動向を紹介しましたが、
データ転送に関しては、まだまだ行けそうな雰囲気はあります。
コンピューター内部の機器同士を繋ぐ規格を含めれば、もっと速い規格があるからです。
とはいえ、CPUが電気の伝わる速度が原因で性能的な限界を迎えたのと同じように、
データ転送も最終的には、電気の伝わる速度によって限界を迎える日が来るのでしょうか・・・

と思っていたら、SATA ExpressとかM.2とか新しい規格があるし・・・

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