ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ドイツのマナーレベルを考える

2015-02-06 22:57:40 | 日記
ドイツ滞在中に、いくつかのマナーレベルの高さを感じさせる場面に出会ってきました。歩行者に対する運転者の配慮にも感心しましたし、レストランに入った時の軽い挨拶、しかも、隣のテーブルの人にも声をかける習慣(一部でしたが)までありました。また、後から続いてくる人のために、しばらくはドアを開けたままで立ち止まって待ってあげるシーン等々です。詳細は既述ブログの諸所にありますので、読まれていない方は、そちらを参考にして下さい。但し、中には感心できないようなふるまいも若干は見かけましたが・・・。

それに比べると最近の日本でのマナーレベルには驚く場面があります。例えば、整列して電車の乗車待ちをしていて、ドアが開いて先に降りる人たちをやりすごしていると、後ろから割り込んで座席を確保しようとする「オッサン」がいました。さすがに、これは最近では珍しい光景でした。また、これは本人が気が付いていないのかも知れませんが、電車内で大きなヘッドホンで音楽を聴いている若者なのですが、例のシャカシャカ音がかなりの音で漏れているのです。これは毎日続いているのですが、気づいていないのでしょうか。

一方、車の運転では、左折ラインである左側から強引に右折ライン側に割り込んでくる「オバサン」、横に並んで確認してオバサンであることがわかったのですが、悪びれることもなく平然としてこちらを見ていました。また、歩行者がいるにも関わらず、ウインカーも出さずに突然人の前に回りこむ若い運転手。

たまたま気になった(あきれた)ことが続いたのかも知れませんが、こんな話は家内も経験しているようです。一体、どうなっているのかと一抹の不安(?)も過ぎります。ヒステリックでクレーマーのようなオバサンもいるようです。

少し話題がズレますが、悲惨な事件も発生しています。19歳の国大女学生が起こした殺人事件や、犯人は逃走中らしいのですが和歌山での小5男子の事件・・・世の中どうなっているの?と言いたくなります。

さらに、どうにかならないのかと思うのが、お年寄りを騙す振り込め詐欺事件の数々。各報道機関も詐欺事例を公開して注意を呼びかけていますが、減っているようには思えません。そもそも、被害者サイドへの注意喚起だけでは甘いのではないでしょうか。法律の専門家ではないので、どのような詐欺罪に相当しているのかは知りませんが、これらは殺人罪にも匹敵する内容ではありませんか。つまり、老後の貯え等を奪ってしまうのですから、路頭に迷うことにもつながりかねません。

そういう意味で、こうした過失でなくて故意に行っている「悪質」な犯罪に対してはもっと厳しくあたるべきではないかと思ってしまいます。他にも、被害者よりも加害者をかばうかのような扱いをされている事例も見聞きします。

人の命を故意に奪っておいて、死刑は重過ぎると言って上告するとか・・・、過失の場合は救うべき面もあると思いますが、身勝手な理由で故意に行ったものは、仮に心神喪失の状態があったとしても、結果に対しての責任をとってもらうのが必然と思います。

世の中で、公平・公正と言うのは難しいことかも知れませんが、弱者や正直な人が不当に扱われることのない社会であって欲しいと願ってやみません。法律には違反していません・・・とか言う方々がいますが、自己の良心に照らして判断できるのではないでしょうか。法律家が杓子定規な言葉を仮に言うのであれば、それこそ世の中間違った方向に行ってませんか? 社会正義はどこにあるのでしょうか。

「教育」これは学校教育のみを指してはいません。親子、兄弟、先輩後輩、友人同士、そして社会そのものが良きその現場であって欲しいものです。

(巻頭写真: ドイツではなくてデンマーク・コペンハーゲンです。「錨」・・・「怒り」)