シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

絶対安全ですよはない

2013年08月18日 | 事件事故の多い世
写真左は、爆発し河川敷で燃え上がる屋台 (京都府福知山市で15日 記事1)。 右は消火訓練の準備中に火災があった小脇郷グラウンド。 男性が指差しているあたりで出火した (4日午前 滋賀県東近江市小脇町 記事3)。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
暑い8月 2つの火災事故が発生、負傷者が出た。 記事を読むと どちらも原因は、”取り扱い者の不注意” が共通していると感じる。

記事1のケースでは、「稼働中の発電機にガソリンを注いだ__携行缶は内圧で気化したガソリンが外に噴き出す恐れがある__携行缶は空気調整弁が2カ所あったが、閉めたままで調整をしていなかった可能性がある__携行缶から気体状のガソリンが噴き出し__引火したのはその10秒後で 噴き出したガソリンが屋台に向いた瞬間に炎が上がった。 ガソリンは霧状みたいな感じ」とあるから、屋台の発電機を止めずにガソリンを継ぎ足そうとして (1)、内圧を下げなかったことで (2)、噴き出した霧状のガソリンが広がって何らかの火が引火したのが直接原因だろう。

記事3のケースでは、「アルコールの入った鉄製オイルパンに火をつけて消火訓練の準備を行っていた__消防団員の男性がアルコールをつぎ足したところ 引火したアルコールが周囲に飛び散った」とあるから、これも火を消さずに (1) 燃料の継ぎ足しをしたこと (2) が原因だろう。
記事3のケースでは、”点火中に燃料の継ぎ足しは御法度” なのを消防団員が知らなかったらしい。 事前に知っていれば 避けられたであろう事故で、2つの事件で重傷者が出た。 取り扱い者の無理解ぶりは甚だしいといわざるを得ない。 こうした “うっかり事故” に遭わないためには、我々はどう対処したらいいのだろう。
………………………………………………………
私自身 スタンドで自家用車へのセルフ給油で、ガソリンを給油口から溢れさせた経験がある。 その時は車の燃料計がゼロを指して暫く走っていたから、タンク容量42ℓ一杯給油しなくてはと考えながら給油したら 35ℓで自動的に給油が止まり、”おかしいな もう 7ℓ入るはずだが” と考えて再び給油したら、給油口からジャブジャブとガソリンが溢れ出たのだ。 幸い引火には至らなかったが、これで “車の燃料計ゼロでも まだ 7ℓ残っている” ことが分かった。 その後は、30ℓでも25ℓでも自動的に給油が止まったら “継ぎ足しはしない” ことにしている。
………………………………………………………
取り扱い者担当者が (消防団員だからといって) やっていることだからといって、安心しきってはいけない。 自分の注意力で判断して、安全に安全を重ねる以外にないだろう。 但し どこからなら絶対安全かという尺度はないから、自分の感覚 注意力を研ぎすましておく以外にはない。「これは絶対安全ですよ」「絶対安全、元本保証の金融商品」といわれても、一度疑ってみた方がいい。 この世に “絶対安全” はない。

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
「福知山・屋台爆発 ガソリン缶の内圧下げる操作怠る?」(8月17日 毎日新聞)_ ※追加1へ
「稼働発電機に給油、引火か 京都・露店爆発 気化ガソリン噴出」(8月17日 産経新聞)_ ※追加2へ
「火柱3メートル、数人火だるま … 住民ら恐怖語る 消火訓練引火事故」(8月4日 産経ニュース)_ ※追加3へ

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
以上


※追加1_ 京都府福知山市の花火大会会場で15日夜に起きた爆発事故で、屋台の男性店主がガソリンの携行缶の内圧を下げる空気調整弁の操作を怠ったため、気化するなどしたガソリンが外に噴き出した可能性があることが16日、捜査関係者への取材で分かった。 府警は携行缶を鑑定し、弁の状態を調べる。 稼働中の発電機にガソリンを注いだ男性店主は、やけどなどで全治1~2カ月の重傷で入院しており、回復を待って事情を聴く方針。

ガソリンの携行缶は、タイプによってはふたをいきなり開けると、内圧で気化したガソリンが外に噴き出す恐れがあるため、空気調整弁で内圧を下げるなど調整が必要となる。 捜査関係者によると、今回使用された携行缶は空気調整弁が2カ所あったが、閉めたままで調整をしていなかった可能性があるという。

また府警によると 爆発は2回あり、1回目は気化したガソリンに引火した時。 その後 屋台のテントに火が移り、ガスボンベのホースに燃え広がってプロパンガスが漏れ、2回目の爆発が起きたとみている。

最初に引火した瞬間を見たという男性は「『プシュー』という音が聞こえて振り返ると、ガソリンの携行缶を持った若い男性がいた。 携行缶から気体状のガソリンが噴き出していて必死にそれを止めようとしていた」と証言。 更に引火したのは「『プシュー』という音を聞いて10秒後ぐらい。 噴き出したガソリンが屋台に向いた瞬間に炎が上がった。 ガソリンは霧状みたいな感じだった」と振り返った。
………………………………………………………
※追加2_ 京都府福知山市の由良川河川敷で起きた福知山花火大会での露店爆発事故で、ベビーカステラ焼きの露店近くに置かれていた発電機と、燃料のガソリンを入れていたとみられる携行缶付近が激しく焼けていることが16日 分かった。 京都府警は、露店の男性店主 (38) =大阪市=が、発電機のエンジンを切らずに携行缶のガソリンを注入していた際に、カステラ焼き器の火が引火した可能性が高いとみて、業務上過失傷害容疑で捜査。 実況見分でカステラ焼き器や携行缶を押収し、原因の特定を急ぐ。

府警によると 負傷者は2~85歳の計60人 (男29人 女31人) となり、うち18人が重傷。 このうち、京都府京丹波町の男児 (10) と女性 (44)、搬送先の兵庫県豊岡市の豊岡病院が重体としている少年 (13)=京都府綾部市=の症状が重いという。

当初 露店のプロパンガスボンベが原因とみられていたが、府警などが詳しく調べたところ、ベビーカステラの露店の裏側に、黒こげの照明用の発電機と、ガソリンを入れていたとみられる携行缶が残っていた。

目撃者によると、事故当時 突然「シュー」という音が鳴り、露店店主が手で押さえつけていた携行缶のキャップ付近から、気化したガソリンとみられるものが霧状に噴き出した。 弾みで携行缶が引火。 数分後に「ボーン」という音とともに2度目の爆発があった。

総務省消防庁によると ガソリンは氷点下40度でも気化し、火種があれば引火する。 特に夏場は気化しやすく、ガソリンを入れた容器内の圧力が高まると、ふたを開けた瞬間 可燃性蒸気が一気に広がり、引火の危険が高まるという。 露店店主は全治1~2カ月のやけどを負い病院に搬送されており、府警は回復を待って事情を聴く方針。
………………………………………………………
※追加3_ 滋賀県東近江市小脇町のグラウンドで、消火訓練の準備中に起こったアルコール引火事故。 事故の様子を目撃した住民らが、状況を語った。
「ドーンと爆発音がした後に3メートルぐらいの火柱があがり、数人が火だるまになっていた」と話すのは、近くに住む自治会長の男性 (63)。 自身も両手にやけどを負いながら、必死に消火活動にあたった。

男性は、重傷を負った女の子のもとに駆け寄ったという。「全身に火が燃え移っており、泣き叫んでいた。 手で火を払おうとしたが、なかなか消えず、近所の人が引っ張ってきたホースの水で、やっと消し止めることができた」

女の子の服はぼろぼろで男性は「本当にかわいそうだった」と表情を曇らせた。 風上にいたため、難を逃れた男性 (67) は、「アルコールが入ったタンクが、爆発で飛ばされ、さらに火力が増したように感じた。 泣き叫ぶ声がして、大人も子供もパニック状態だった」と話した。

事故は4日午前6時40分ごろに発生。 6~70歳の男女10人がやけどなどのけがを負い、このうち、小学1年の女児 (6) と小学2年の女児 (8)、市消防団の団員の男性 (50) の3人が全身やけどなどの重傷を負った。

滋賀県警東近江署などによると、消火訓練には小学生から高齢者まで約150人が参加予定で、市消防団の団員3人が指導にあたっていた。 アルコールの入った鉄製オイルパン (縦60センチ、横90センチ、深さ20センチ) に火をつけて消火訓練の準備を行っていたが、火の勢いが弱かったことから、重傷を負った消防団員の男性がアルコールをつぎ足したところ、引火したアルコールが周囲に飛び散ったとみられ、同署が詳しい出火原因を調べている。

出火当時に近くにいた住民の話によると、グラウンドではラジオ体操が行われており、ラジオ体操に参加していた児童や訓練の準備のためオイルパンの周囲にいた人が巻き込まれた。 現場は JR 近江八幡駅の東約7キロで住宅や田畑が点在する地域。

以上

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。