シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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地雷を踏んだ候補は舌禍で退場する運命?

2016年08月26日 | 政治家 政治屋?
左上写真は戦死した息子の遺影の前で米憲法の冊子を掲げるカーン夫妻 (ニューズウィーク記事から)。 右上写真は日経記事から (ヒト顔のイラストは私が付け加えました)。 下のグラフはロイター記事から。
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右上写真を見て、2人の米大統領候補者の口の形が対照的だと思いました __ 一方は半円形、もう一方も半円形の上下逆の形で口を開いています。 クリントン氏の口は普通の口の開け方ですが、一方のトランプ氏は普通ではない形で、これは他人を驚かそうという形 表情で、私の頭に浮かんだのはホラー映画かお化け屋敷の人物でした。

そもそも トランプ氏の過激発言は普通ではありません。 誰もが驚くような内容が多いのですが、ある意味 それが多くの米国人のウップンを晴らすようなものなので、受けるのだと思います。 だが そうした手法はもう限界にきているようです。
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7月末の米民主党党大会で 応援演説で登場した人物の発言を巡って、共和党候補トランプ氏の発言が大きく影響し、結果的に彼の支持率が大きく下落、敵失で民主党候補が支持率を上げました。 応援演説の登場人物はイスラム教徒の米国人だったのですが、民主党の目論みが当たったことになります。 その経緯は__
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「戦死米兵の母へのトランプ氏発言に怒り」(8月1日 BBC News/Wedge Infinity)
「戦死したイスラム系米兵の両親がトランプに突きつけた “アメリカの本質”」(8月1日 Newsweek) __ 追加1へ
「トランプ氏、イスラム教徒の米兵の遺族に再度反論-波紋広がる」(8月1日 ブルームバーグ) __ 追加2へ
「トランプ氏、戦没者遺族を繰り返し批判 党内外から非難の嵐」(8月2日 AFP News) __ 追加3へ
「地雷を踏んでしまったトランプ候補」(8月4日 大西宏/Blogos)

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詳しくは追加1〜3をお読みいただければ分かると思いますが、どの国でもいってはいけない “戦死者の遺族批判” をしてしまったトランプ氏の発言は、失言では済まされない暴言 (ぼうげん=乱暴な言葉) でしょう。 こういう ある意味 いいたい放題のヒトは、いつか重大な舌禍事件を起こしてしまい、そのイメージが付くと取り返しがつかなくなり、自滅するケースが多いですね。

支持率低下を受けて、選挙対策本部の幹部を入れ替えたりしていますが、もう何をしても民主党候補を上回ることは難しいのではないでしょうか。 もっとも クリントン氏が何か失言や暴言をしてしまわないとも限りません (彼女には新たな “疑惑” も報じられていますが)。
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「トランプ氏、陣営幹部をまた刷新 保守系メディアの幹部加入」(8月18日 AFP News)
「クリントン氏に新疑惑が浮上 国務長官時代、財団幹部に “口利き” か」(8月11日 産経)
「”トランプ氏撤退も視野” 共和党幹部、代わりの候補選出など “真剣に検討”」(8月5日 産経/ブルームバーグ)

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しかし クリントン氏というのは、8年前もオバマ氏と民主党候補を巡って争い、オバマ氏に破れましたが、8年も生き残って再度挑戦し、民主党候補を勝ち取ったほどの政治家ですから、失言や暴言はしないだろうと予想します。

大概の候補は一度敗れたらもう沈んでしまい、二度と候補者競争に参加できないのが普通ですから、クリントン氏の政治力というのはそれなりにしたたかであろうと推理しますね。 実際 8年前は、オバマ氏とクリントン氏は拮抗 (きっこう) していたのですが、終盤で (現駐日米大使の) キャロライン・ケネディ氏がオバマ氏を指示表明したことで、流れがオバマ氏に傾いてしまったという経緯がありますから、ケネディ氏の指示がなかったら、クリントン氏が民主党候補となっていたかも知れません。

しかし 何があるか予測できない、足の引っ張り合いも多い政治の世界ですから、これからどう展開するか分からないのが米大統領選です。 共和党内では、トランプ氏が撤退した場合に備えての対策を始めたようです。 そんな にわかこしらえ候補を探さざるを得ない党というのも、これまた 失態というか情けない話しですが。
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日本でも 野党民進党代表選が9月に行われますが、出馬表明している蓮舫代表代行が、岡田克也代表について、「1年半一緒にいて 本当につまらない男だと思った」と23日発言し、これまた話題となっています。 TV のバラエティー番組なら許されるかも知れませんが、日本外国特派員協会で記者会見の中でのことですから、チョット問題じゃないですか?

以上


追加1_ (抜粋)「ヒラリーに招かれて民主党大会の壇上に立ったキズル・カーンは、パキスタン系のイスラム教徒の移民で、アメリカ国籍を持つ弁護士だ。 息子フマユン・カーン大尉は、2004年にイラク戦争で自爆テロに遭い戦死した。

(カーンの言葉)「アーリントン国立墓地に行ったことがあるのか? 行って、アメリカ合衆国を守って死んだ勇敢な愛国者の墓碑を見るといい。 彼らがあらゆる宗教、性別、人種だとわかるだろう。 あなたは、何も犠牲にしていないし、(大切な人を) 誰も犠牲にしていない」

これに対抗してトランプは、直後のABCニュースのインタビューで、「(自分も) 沢山のものを犠牲にしてきた。 熱心に働き、多くの雇用を創出し、偉大な建物を建ててきた。 自分は途方もない成功を収め、多くのことを成し遂げた」と反論した。 しかしこの的外れの反論は、ネット上で多くの人々から批判を受けている。
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追加2_ トランプ氏は米ABC放送の番組「ジス・ウィーク」で、2004年にイラク戦争で息子を失ったキズル・カーン氏から犠牲を払っていないと25日のスピーチで指摘されたことに反論。 多数の人を雇用したことで、自分は米国に対し「犠牲を払った」と述べたほか、カーン氏の妻、ガザラ・カーン氏が発言しなかったのはイスラム教徒なので許されなかったためではないかと示唆していた。

ガザラ・カーン氏は、31日の米紙ワシントン・ポストに寄稿し、トランプ氏は「犠牲という言葉の意味を知らない」と指摘。 また壇上で発言をしなかったことについて、夫から話したいかと尋ねられたが、話せないと答えたと説明した。
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追加3_ (抜粋) カーン大尉以外に戦死した兵士23人の遺族らは公開書簡で、トランプ氏の発言は「不快で個人攻撃的」かつ「非アメリカ的」と非難し、カーン家を含むすべての戦没者遺族に対する謝罪を要求。

また 米国最大の退役軍人団体である海外戦争退役軍人協会 (VFW) は、戦死者の母親に対する「度を超えた」批判を非難。 米政界では戦死者の遺族批判はタブーとされており、カーン夫妻に対し敵意を示し続けているトランプ氏の肩を持つ共和党の重鎮はほとんどいない。

以上

1 コメント

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よっ!大統領 (ジャムンチョ)
2016-08-26 11:33:39
オバマ大統領の
任期延長ないものかね
日本では安倍総理が任期延長目論んどるようにね

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