坊守のたわごと

日々の忙しさからちょっとのがれて本当の自分を見つめる時間を持ちたい!

感謝

2007-10-16 16:02:40 | 松子
10月11日の明け方 3時06分私の母が74歳をご縁とし、お浄土へと還って往かれました。
最近、あちこち悪いところが、ちらほら見え隠れはしていたものの、その日まで何ら変わりなく時間通りの生活をしていたそうです。
前日の電話で、いつものように私の家族の事を案じてくれる声も大変元気で、いまでも脳裏に焼き付いています。
脳梗塞と脳内出血により何の手当もできず眠るように、ただ眠るように静かに往ってしまいました。
忙しい忙しいを隠れ蓑にし、なかなか母のそばには帰れず、親不孝の限りを尽くした事が大変申し訳なく思っています。
やっと臨終に間に合ったものの「ありがとう」の言葉さえ伝えることができませんでした。
私に食べさせるためにと、みそを造り、送る準備をしてありました。
前日まで几帳面に日記が付けてあり、やはり私のことを案ずる文面が…
いつの時も私達のことを思い案じてくれた母でした。

お浄土へと往ってもなお、変わらず案じ続けてくれる母へ、心からありがとうございましたと、ただただ感謝申し上げます。
南無阿弥陀仏           合掌


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4 コメント

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なんまんだぶ・・・ (浜の坊守)
2007-10-17 08:16:22
お母様とは前住職さんのお葬式でご挨拶申し上げました。
どちらが世田谷マダムと思うようなお若くお美しいお母様でした。
あっという間のことだったんですね。
私どもも 驚きました。

さぞ おさびしいことと思います。
お母様の娘への想い 遠くにいても心は娘のそばにいてくれるんですね。
ありがたいですね。
どうぞ ご自愛くださいね。

なんまんだぶ なんまんだぶ・・・
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ありがとう (jsaly)
2007-10-17 09:33:43
私が娘を愛おしく思い常に心配する気持ちは、私の母とて同じであると言うことを忘れて、自分中心のことしか考えない愚か者でした。気づかせてくれた母に なまんだぶ~です。
浜坊さんもお母様をお大事にして下さい。
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往くは還るの始まり (チヨPAPA)
2007-10-21 07:00:22
ご母堂さまお浄土へのご往生、もうすでにお働きとなって還っていらっしゃるのですね。
私の母は今年十三回忌です。私は母の意識があるうちには間に合いませんでした。父によると高熱にうなされ、意識不明の中でお念仏が口からわいていたなかに、ふと「皆さまお忘れ物がございませんように。お忘れ物とは手にはお念珠、口にはお念仏でございますよ」とハッキリとした口調で話したそうです。坊守としていつもご法座のたびに思っていたことが、口をついて出たのかもしれません。
枕経をあげてこの話を聞いた時、往った母はそのままご催促のお働きとして還っているのだなと思いました。
今でもこのように、坊守さまのご母堂さまご逝去の報に接したときもこのことを強く思い出しますから、私の母の願いは生きて働いていると感じます。
これで永遠に離れることがなくなった母子となられた中で、ご母堂さまの願いを子や孫につなげる、うるわしい「み法の母」であり続けていただきますように。
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ありがとうございます。 (jsaly)
2007-10-21 12:39:49
あたたかいお言葉をありがとうございます。今は不思議と、悲しい気持ちより心が穏やかでいられるんです。先輩坊守さま方のように、おみのりをともに喜びお念仏があふれるお寺に、その為にも私が心からおみのりを喜べる「み法の母」となれるようご聴聞していきたいと思っています。今後とどうぞもよろしくご指導くださいませ。
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