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明日からアラルへ、

2008-04-28 01:42:25 | 中央アジア日誌
アラル植林への疑問 (千葉県主婦)
2008-03-14 14:48:43
私はアラル海で起きた現象について、1月のTVをみて大変興味をもちました。その後いろいろインターネットで調べていくうちに、こちらのブログを拝見しました。
ただ、よませていただくうちに何点か疑問がありコメントを書かせていただきました。
植林によってアラル海が縮小に影響するは私も思えないのですが、100kmも離れた場所に湖面があるとしたら、100km線上に植えたとしても、その両側は全部砂漠ということになりませんでしょうか。
アラル海で干上がった湖底の面積は琵琶湖の70から80倍であれば、琵琶湖1箇所の面積を植林することすら人間にはできないのではないでしょうか。
植林は人手が必要でしょうし、アラル海で起きた問題の規模に対して、植林による効果があるようには到底おもえないのですが。
であれば、貴植林は単なる「とりあえずやり続けよう」というタイプの植林活動ではなかと思えてなりません。

という質問(全文)があった。指摘のとおり、アラル海の旧湖底全域に植林などできるわけがない。現在の植林の意義は二つある。一番目は植林方法を確立するための実験である。塩分や水分や風の状況を勘案しながらの試行錯誤である。少し先が見えてきた。二番目は植生で旧湖底を被覆することである。旧湖底全域に人間が植林しなくとも、パッチ状に植林することによって、砂移動を防ぐ(緩和する)ことができれば、種子の定着と自生が可能になり、1年生の植物が旧湖底に侵入してくれるチャンスを作り出せると考えている。また、植栽したサクサウールが成長し、種子を付けるようになれば、種子源としての機能を植林木が果たしてくれ、広域への侵入を早められないかと期待している。コメントの「とりあえずやり続けよう」というタイプの植林活動というのはどのようなことを指しているのか分からないが、どのような環境問題であれ、ひとつの事で解決できるようなものはない。家庭の電気を節約しても地球温暖化問題は解決しない。しかし、そこから出発して、現代社会全体のエネルギー問題への思考と行動(対案提示)が求められていると思う。いずれにしても時が必要である。「とりあえずやり続けよう」は大事なことだと思う。

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