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萬翠荘で宮城県石巻市「雄勝石瓦葺き」の公開実演会開催

2013年03月29日 | 伊予松山歴史散策
3月23日、松山市一番町三丁目にある重要文化財「萬翠荘」で石盤葺国選定保存技術保持者・佐々木信平氏(宮城県石巻市)の宮城県石巻市「雄勝石」原石から天然スレート瓦加工の実演を交えた解説会が開かれ公聴に行って来た。
萬翠荘の屋根瓦は、宮城県石巻市の天然石、雄勝石で葺かれていることを今回の実演会で初めて知った。

会場は、萬翠荘地階で午後2時から、佐々木信平氏の技と解説を交え、その都度質問を受け、それに対しての解説を交え公開実演が行われた。
参加者は佐々木信平氏の巧みな技に驚きを感じながら深く魅入いっていた。

先ず驚いたのは、思っていたよりも原石は柔らかく、そして全て手作業で、使う器具はシンプル、佐々木氏曰く、後継者が居ない事が心配、それは瓦が100年もの耐用年数があり仕事があまり無い事等々・・石巻市「雄勝石」は無限に近いほど有る、雄勝石のスレート瓦を大いに宣伝をして新築の家に使って欲しい。絶対に地震には強い、これは、東日本大震災、3,11で実証済みと言葉を強められた。後継者育成について質問には、今後地元の工業高校に伺い実演を兼ねた講習会を開催し後継者育成に努力したいと言われた。

萬翠荘は、平成20年、改修工事が行われ、佐々木氏は、この時雄勝石瓦で屋根を葺き替えた。以前使用していた釘は鉄製であったが、今はステンレス製で錆びないので100年は有に維持できる。勿論東京駅の屋根瓦も佐々木信平氏が葺いた。特に駅舎のドーム屋根の曲線を葺くのには大変であったと、銅版であれば簡単に曲線が出来るが、なんせ石ですからと、・・そこが石盤葺国選定保存技術保持者の技の見せ所ではないでしょうか!!

現在、石盤葺国選定保存技術保持者は宮城県石巻市雄勝石スレート瓦を葺く技術保持者は、佐々木信平さん一人である。
どんな達人もそうだが、佐々木は物腰の低い、言葉遣いが丁寧で、真面目な人格者であった。どんな質問にも実直に丁寧に答えておられた。超一流の達人は偉そうにしない。

偉そうな素振り、口調協調する御仁は、未だその域に達してない者達だろう。
実演は、佐々木さんが加工をして見せて、参加者にも加工の仕方を体験させてくれた。
佐々木さん、何時までもお元気で身体に気を付けて益々ご活躍され、早く素晴らしい後継者の育成を育てて下さい。・・と願った。

なお、松山市に雄勝石スレート瓦葺きの建築物は、萬翠荘、伊予鉄道道後温泉駅舎、愛媛銀行本店前の某歯科医の家屋3ヶ所である。


挨拶をされる佐々木新平氏、場所は萬翠荘地階。
初めて入る部屋である。


佐々木新平さんが今回加工実演に使用される道具類。


宮城県石巻市特産の「雄勝石」のスレート瓦、これから加工の一端を披露。


雄勝石を石の目に沿って手で割る妙技を実演。


実に簡単に割れた。全て手作業で一定の厚みで割るそうだ。唯出荷時には一定の大きさにして搬出するが、この時だけ機械で切断するそうです。・・


雄勝石の成分石の特長を説明。


萬翠荘の屋根を葺いた形に整える技の披露。


参加者も実際に形つくりを体験。


女性の参加者も体験、カッターの使い方、思ったよりも石は柔らかいと参加者は感じたと言った。柔らかいが100年は有に持つ、自然石だから・・佐々木さん。


真剣に佐々木さんの話を聞き入る参加者達。


実演&解説を終え1階に展示してある展示物を使っての特別説明をする佐々木さん。


雄勝石で造ったスレート瓦、葺いた屋根瓦・・萬翠荘はこの形で葺いている。
白く光って見えるのが瓦を留める釘(ステンレス製)。杉板に下地を施しスレート瓦を釘で留め瓦を葺いていく。・・100年は持つそうです。


画像は、復原された東京駅で左右のドームを佐々木さんが葺いたそうです。
東京駅の屋根瓦用に準備し発送をする矢先に3,11東日本大震災見舞われ、一部は津波で流されたが大分部は助かり、一枚一枚水洗いをして東京駅に運んだ。足りない分は、雄勝石以外の国産とスペイン産とが使われている。
撮影は、復原完成した東京駅、平成24年10月28日。


復原工事中の東京駅、撮影はホテルメトロポリタン丸の内から平成24年3月24日。
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