EEKの紀行 春夏秋冬

紀行&散策を画像を交えた紹介です

鏝絵(こてえ)

2009年09月04日 | 往年の名車 メグロ
 8月29日に大洲城の帰りに久しぶりに内子町に行って来た。
内子町八日市護国地区600mに渡り美しい豪壮な漆喰塗籠造りの町並みがある。その中でも国指定重要文化財の豪商家、本芳我邸(明治17年建造)と上芳我邸(本芳我邸の分家で明治27年建造)がある。この商家はかって木蝋生産で財をなした。随所に漆喰を使った鏝絵が、破風に飾られた懸魚(げぎょ)や鬼瓦、外壁に沢山ある。本芳我邸は昨年伺った時は修復工事中であったが工事も完了していた。現在は上芳我邸が修復工事中であった。本芳我邸内の見学は出来ないが(外観と庭園見学は出来る)、上芳我邸は内部見学が出来る。また石畳地区には日本でも珍しい屋根付橋がある。麓川に掛かる屋根付橋は10ヶ所あったが現在は三ヶ所あり、田丸橋と弓削橋のどちらかでNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」のロケに使われた。民放の事件ドラマにも使われた。弓削橋の奥には弓削神社がありこの地区の氏子は古来より続く日参りをしている。30家程あるから毎月1回の割合で日参りをしているそうだ。

参考:鏝絵とは、日本で発展した漆喰を用いて作られる浮き彫りの彫刻の事で、左官職人が鏝で仕上げていく事から名が付いた。財をなした豪商や網元が母屋や土蔵に富の象徴として外壁や破風に装飾に用いた。
内子には八日市護国町並み保存地区の一角に鏝絵師「市松武志」さんが健在で本芳我邸の修復をした。上芳我邸手掛けるのではないでしょうか。 

画像は、修復完了した国指定重要文化財本芳我邸の破風に取付けてある鏝絵の懸魚である。
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