数年まえ、熊本に行った時立ち寄った、夏目漱石の家です。
何度も引越しを繰り返した夏目漱石ですが
この家はその中でも長かったようです
春が近づくと草枕の春が蘇ります
夏目漱石 草枕の春
春は眠くなる
猫は鼠を捕る事を忘れ
人間は借金のある事を忘れる
時には自分の魂の居所さえ忘れて正体なくなる
只菜の花を遠く望んだときに眼が醒める
雲雀の声を聞いたときに
魂のありかが判然する
雲雀の鳴くのは
口で鳴くのではない
魂全体が鳴くのだ
魂の活動が声にあらわれたもののうちで
あれ程元気のあるものはない
ああ愉快だ
こう思って
こう愉快になるのが詩である
・・・・・
2007年3月10日
笠原 道夫
何度も引越しを繰り返した夏目漱石ですが
この家はその中でも長かったようです
春が近づくと草枕の春が蘇ります
夏目漱石 草枕の春
春は眠くなる
猫は鼠を捕る事を忘れ
人間は借金のある事を忘れる
時には自分の魂の居所さえ忘れて正体なくなる
只菜の花を遠く望んだときに眼が醒める
雲雀の声を聞いたときに
魂のありかが判然する
雲雀の鳴くのは
口で鳴くのではない
魂全体が鳴くのだ
魂の活動が声にあらわれたもののうちで
あれ程元気のあるものはない
ああ愉快だ
こう思って
こう愉快になるのが詩である
・・・・・
2007年3月10日
笠原 道夫