チェルノブイリ・28年目『体育の時間に突然死する子供が増えた』
住民25年間の積算線量15-25mSv
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1765 より一部書き起こし
投稿者: ourplanet 投稿日時: 金, 04/25/2014 - 02:48
(02:51~07:08)を書き起こし
授業時間が短縮されたのは、
チェルノブイリ事故後の1990年代以降です。
この地域の子どもたちは
事故前はもっと良い健康状態だったのですが
チェルノブイリ事故後
非常に悪化しました。
例えば、よく頭痛になったり
疲れやすくなったり
また鼻血が出たり
そこでウクライナ政府の判断で
汚染地の学校の授業を短くしたのです。
ここは汚染地なので
子ども達は年に1回専門の医師に
詳細な検診をしてもらいます。
耳鼻科や眼科、神経系や整形外科
外科や小児科の先生などです。
チェルノブイリ事故後、
体育の授業も健康診断の結果にしたがって、
4つのグループに分けて行われるようになりました。
この学校では、645人の生徒のうち、
・健康な子どもが参加する「基本グループ」は157人
・配慮が必要な子どもが参加する「準備グループ」は385人
・慢性的な疾患を持つ「特別グループ」の子が90人
・障害などがあり体育を免除されている子どもは13人
体育の時間に突然死する子どもが増えたため、
2年前から保険証が「ルフィエ・テスト」と呼ばれる
心肺機能測定を導入して以降、
「準備グループ」が増えたといいます。
特別グループに入っている子の疾患は
胃潰瘍、甲状腺炎、重度の目の疾患とか
あるいは 心疾患や脊柱側弯症
急性肝炎などです
ウクライナでは、
外部被曝と内部被曝を合算した「パスポート線量(個人線量)」
という方法で、被曝量を把握しています。
1986年から2011年までの25年間に
コロステンの住民がみた線量は、
『25年間の積算線量 15~25ミリシーベルト』
(コロステン市 モスカレンコ市長)
ウクライナには法律があり
チェルノブイリ事故によって被災した
人々の利益を守ることを可能にしています。
被災者とされる人はかなり多くこの町では
現在57000人です。
法律に基づいてこの町の住民にも
様々な支援策が規定されています
無料で医薬品が提供されますし、
保養や学校給食も無償です。
汚染されていない食べ物の補助
これらは今も継続していますが
それはとても良い法律があるからです。
チェルノブイリ法とは、
ソ連崩壊直前に成立した原発事故被災者のための法律です。
年間0.5ミリシーベルト以上の地域を
汚染地域として指定し、
汚染レベルに従って、4つのゾーンに区分けした上で、
移住政策や被災者支援策を定めています。
(書き起こし終わり)
日本では、年間20ミリシーベルトを避難基準に設定したまま、
住民の早期帰還策が進められている
映像報告「チェルノブイリ・28年目の子どもたち」
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1765 より
投稿者: ourplanet 投稿日時: 金, 04/25/2014 - 02:48
今年3月で、福島第一原発事故から3年を迎えた。しかし現在も年間20ミリシーベルトを避難基準に設定したまま、住民の早期帰還策が進められている。また除染以外の被ばく防護策や健康調査は極めて限定的だ。
そんな中、OurPlanetTVではチェルノブイリ事故後28年経つウクライナへ足を運び、子どもたちの健康状態や学校生活などを取材した。汚染地域の子どもや住民の罹患率が今も上昇する中、医師、教師たちの懸命な努力が続けられている。日本はここから何を学べるか。子どもを取り巻く学校や教育関係者、医療従事者、保護者たちの取組みや思いを取材した。
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ナタリア・ヤレムチュクさん(38歳) 1975年コロステン生まれ。 10歳のときにチェルノブイリ原子力発電所事故に遭う。ジトーミル大学に進学し、歯科医師となる。病気のある2人の子どもを育てているが、子どもたちには薬などが効かないため、食事に気をつかっている。野菜や肉、牛乳などは、汚染地域ではない夫の実家で作った無農薬のものが中心。現在、19歳の息子はナタリアさんの母親が育てている。本人は甲状腺炎。娘に同行して保養に行くと、疲れがなくなると話している。 |
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マリア・ヤレムチュクさん(15歳) 1998年コロステン生まれ。 生まれつき腎臓機能が正常に働いておらず、「先天性有機酸代謝異常」との診断を受ける。最近は膵臓の機能低下、糖尿病も併発してきている。薬や医学的な治療は効かず、体調管理のためには保養と食事療法が重要となっている。体調が悪化すると、意識が低下してろれつが回らなくなり、失調状態となることがある。チョコレートやスナック菓子、炭酸のジュースなどは悪い影響があるため、控えるようにしている。 |
===過去記事===
甲状腺がん100倍、チェルノブイリ影響 >
放射能雲が通り過ぎたゴメリ地域の94年の発生率は100倍にもなった。
また、がんのほとんどが極めて悪性で、周囲の組織や肺に転移しやすく、
多くの子どもがすでに死亡したという。
http://ameblo.jp/x-csv/entry-10972966000.html
福島の癌化のスピードはチェルノブイリの5倍。尋常でない。
”甲状腺癌、白血病の報告が次々と届いている”
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/c1b246f7df066f7b64a47b5474b8abe8
2012-08-29
東京の黒い物質、15,600,000Bq/m2の汚染。ベラルーシの5倍(2012/5)
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/ea6beda6df42da1d064fa958543f59dd
2014-04-17
石川氏(市民グループ長)
「黒い物質は、今東京のどこにもあります。」
「また、それは風または雨によって移動します。」
「荒く評価して、黒い物質のまわりの土は
15,600,000Bq/m2(cesium134/137)の汚染です。」
【ベラルーシの教訓】
チェルノブイリ事故後、
0.28マイクロシーベルト以上の放射線量の村が全て廃村に。
チェルノブイリから180キロ圏内のほとんどの村が消えた。
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/cc9747e5c41c90d2a1efac4949d9001b
2012-07-13
事故の7年後あまりに多くの子どもたちが、甲状腺癌やリンパ癌にかかり、村が閉鎖させられたのである。
東北のほとんどとは言わないが、0.28を超えない町を東北・北関東で探すことの方が困難だ。
癌だけじゃない。0.3マイクロシーベルトを超えれば、心臓発作やクモ膜下出血等のリスクが急に増えることが、報告されている。