原発問題

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『死の淵を見た男』<小便器自体は、ずっと真っ赤、誰もが疲労の極にあった> ※55回目の紹介

2016-05-12 22:00:00 | 【吉田昌郎と福島第一原発の500日】

 *『死の淵を見た男』著者 門田隆将 を複数回に分け紹介します。55回目の紹介

『死の淵を見た男』著者 門田隆将

「その時、もう完全にダメだと思ったんですよ。椅子に座っていられなくてね。椅子をどけて、机の下で、座禅じゃないけど、胡坐をかいて机に背を向けて座ったんです。終わりだっていうか、あとはもう、それこそ神様、仏さまに任せるしかねぇっていうのがあってね」

それは、吉田にとって極限の場面だった。こいつならいっしょに死んでくれる、こいつも死んでくれるだろう、とそれぞれの顔を吉田は思い浮かべていた。「死」という言葉が何度も吉田の口から出た。それは、「日本」を守るために戦う男のぎりぎりの姿だった。(本文より)

吉田昌郎、菅直人、斑目春樹・・・当事者たちが赤裸々に語った「原子力事故」驚愕の真実。

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**『死の淵を見た男』著書の紹介

第17章 死に装束

 「残るべき者が残った」 P275~

 緊対室は、シーンとなった。それまでの喧噪が嘘のような静謐な空間となった。だが、不思議に悲壮感はなかった。

 伊沢はこの時、残るべきメンバーが「残ったのだ」と思った。

「私がみんな送りだした後、振り返ったら、発電班はいっぱい残ってたんですよ。えっ、と思いました。発電班は、技術を持っていますから、残らなければならない人は多かったですが、それでも、25人ほど残っていた。びっくりしてしまいました」

 その時の静けさが伊沢は、脳裡から離れない。

「みんなが、ウワーって避難して、出尽くしたじゃないですか。そのあとって、残るべき者が残って、終わった時は、すごく静かでしたよ。シーンとした中で残った者がお互いの顔を見ました。いや、悲壮感じゃないですよ。笑顔って言ったらあれだけど、なんて言うか独特の雰囲気でした」

 その時、黙っていた吉田所長が静粛を打ち破るように、こう言った。

「なんか・・・食べるか?」

 死をいやでも意識せざるを得ない緊張の空気が、この一言で一瞬にしてやわらいだ。これこそが吉田の吉田たる所以かもしれない。

 吉田の一言で、それぞれがごそごそと食べ物を探し始めた。

「なんか食べるもんねえかなあ」

「あった、あった、あった」

「ほら、ほい、ほい、ほい」

 せんべいやクラッカーなどが、いろんな場所から出てきた。そして、各々がそれらを配り始めたのだ。

「なんか食べるかって、吉田さんが言った時、あっ、俺とおんなじこと言ってる、と思ったんですよ」

 伊沢は、そう笑った。

「中操にこもって、シーンとなった時に、私も同じことを言ったことがあるんですよ。なんか、雰囲気を変えるというか・・・。吉田さんが言った時、みんな、”うおっとお”って、そんな感じになりましたね。みんなで、あっちこっち、机とかいろいろごそごそ探しましたよ。非常食しかないんですけどね。飲み物は、残っていたペットボトルの水だった」

 探しているうちに、誰かがヨウ素剤を見つけた。

「あっ、ヨウ素剤がありました」

 そんな声が飛んだかと思うと、ヨウ素剤も食べ物と一緒に配られた。

(中略)

 すでに、身体はぼろぼろになっていた。免震重要棟のトイレは、真っ赤になっていた、と伊沢は言う。

「トイレは水も出ないから悲惨ですよ。流すこともできませんからね。みんなして仮設のトイレを運んできて、それがいっぱいになったら、また次の仮設トイレを組み立てながらやってましたけど、とにかく真っ赤でしたよ。みんな、血尿なんです。あとで、3月下旬になって、水が出るようになっても、小便器自体は、ずっと真っ赤でした、誰もが疲労の極にありました」

 およそ600人が退避して、免震重要棟に残ったのは「69人」だった。海外メディアによって、のちに”フクシマ・フィフティ」”と呼ばれた彼らは、そんな過酷な環境の中で、目の前にある「やらなければならないこと」に黙々と立ち向かった。

  (次回は「第18章 協力企業の闘い「土壇場の葛藤」」)

※続き『死の淵を見た男』~吉田昌郎と福島第一原発の500日~は、

2016/5/16(月)22:00に投稿予定です。

死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日


5月11日(水)のつぶやき

2016-05-12 02:41:57 | つぶやき

中学から
心臓病調査票
がきた。

既往症の設問に
川崎病、膠原病、甲状腺の病気、
敗血症、5日以上続く原因不明の発熱
とある。

なぜ、心臓病に甲状腺?

フォーマットは2015.12に最新化
されている模様。

neko-aiiさんがリツイート | 38 RT

スイスの保険会社で出している災害リスクが高く移住してはいけない都市。
第1位は東京・横浜ですって。
住んでる・・・・・

neko-aiiさんがリツイート | 155 RT

2012年9月4日
東京都練馬区光が丘
1.93μsv/h(地表1m)
ウラン238が最大で28,300Bq検出

2012年7月中旬までに焼却された
女川のがれき処理により線量が増加
ameblo.jp/misininiminisi… pic.twitter.com/I3wkBfLZJd

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"2012wat 2012年10月

雑誌が【家族で楽しむバーベキュー特集】を
いち早く掲載してるので読んでみたら、
案の定、多摩川。

27000ベクレル/kg検出したんですよ。

もし、小さな子供が寝転んだり、
吸い込んだりしたら、生命に関わります。
"

10 件 リツイートされました

"tokaiama
みんなチェルノブイリ事故から
26年を経たベラルーシの子供たちが、
どんな目に遭っているか

20名に1人しか
健全らしき子が生まれない。

大半の子が奇形や知的障害。

若者たちは恐れて子を設けない。
これが日本の運命になることを。
逃げなさいよ、みんな
"

16 件 リツイートされました

福島で頭が2つある子供が生まれている。
完全にこれはチェルノブイリの再来なんです(緑の党の演説から)
blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/b6e9e…

西郷村というところでは
昨年夏以降から奇形の子が生まれている。

これがTVでやならい真実です。
これを言う為に立候補したんです

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2013-02-19
西日本に避難してます。

去年の中頃くらいから、
東京にいる知人の何人かが

すごい痩せ方をしていて、
別人のようです。

もともとタフで体格のよい人たちが、
しぼんだ様に細くなり、
一回り小さくなったのです。

早く放射能の影響を
みんな気付いてほしい

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2013年9月
福島第1原発から100km離れた栃木県那須郡那須町
「有名私立:那須高原海城中学・高校」

放射能汚染のために廃校を決めたそうです

1時間あたり0.5μSv=年間4.3mSv

芝生上では0.8μSv=年間7mSv
blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/b9e34…

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2013-02-20
内部被曝の本当の恐ろしさは
次世代に現れる

ウクライナ、ベラルーシ
地域により健康な子供は皆無

東京より土壌汚染が低い場合も
事故で被曝した人達の子供を比較すると
先天的に発達異常・染色体異常多い

汚染地から避難した人達の子供でさえ
そういう異常が多発

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MinamisomaOyama
小出先生
「検出器が死ぬ程の数百万Bqの
黒い物質が日常生活の路上に」

行政「地上1mの空間線量が低い」
と回収せず

接地してる人の足
空中浮遊するダストの吸引

足の骨髄や血液、肺が危ない
youtube.com/watch?v=msoteV…"

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"blackmarmite

近付くと1分以内に
死ぬという核燃料は怖いが、

それを粉末状にしたものが
自分の足元にあって
風に舞っているという事実を

怖いと思えない日本人は
本当にどうかしてる。
"

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<千葉県柏市の中性子線の平均値>
2011/3/11より前  4 nSv / h
2011/3/11より後 464 nSv /h(116倍)
blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/f34e3…

中性子線は、ガイガーカウンターでは測定できず
人体への影響は、より高く有害である

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