原発問題

原発事故によるさまざまな問題、ニュース

『原発ゼロ』<高レベル放射性廃棄物(ガラス個体)を10万年保管する技術も学問もない> ※5回目の紹介

2015-12-02 22:09:52 | 【原発ゼロ】著者:小出裕章

 『原発ゼロ』著者 小出裕章 を複数回に分け紹介します。5回目の紹介

『原発ゼロ』著者小出裕章

原発を廃絶させるまで、私は闘いたい。

  原発は、都会では引き受けることができない寛大な危険を抱えています。「原子力マフィア」はまさか大事故は起きないだろうと高を括り、人々に対して「原発 は決して大事故を起こさない」と嘘をつきました。それでも不安を払拭できない彼らは、原発を過疎地に押し付けたのです。私は破局的な事故が起きる前に原発 を廃絶させたいと活動してきましたが、福島第一原発事故が起きてしまいました。私の人生すべてが否定されてしまい、自分の非力を無念に思わずにはいられま せんでした。しかし、この事故を忘れまいとする人々もまだ大勢いてくれることを、本当にうれしく思います。被害者の苦しみを少しでも減らし、嘘をついてき た巨大な権力を処罰するために、私自身も決して挫けずに闘いたいと改めて思います。

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**『原発ゼロ』著書の紹介

 高レベル放射性廃棄物と使用済み核燃料の地層処分について

 人間が一番初めに原子炉を動かしたのは、1942年のことでした。米国が原子爆弾をつくった時です。そして、その頃からすでに原子炉を動かせば核分裂生成物という放射性物質ができてしまう、これを消さなければ大変なことになる、ということがわかっていたので、すぐにそのための研究も始まりました。

それからすでに70年以上の時が経ち、”いずれなんとかなるだろう”、”いずれ科学の進歩によって、よい手段が見つかるだろう”と思い続けながら人類はきたのですけれども、残念ながら、いまだに「生み出した放射性物質を消す」という力を人間は持っていないのです。ですから、まずはこのように始末のできない放射性物質をこれ以上出さないことが重要で、そのためには原子力を止めることが何よりも大切だというのが私の第一の考え方です。

とは言っても、日本はもうすでに、広島原爆120万発分ぐらいの放射性廃棄物をつくってしまっていますので、この分については何とかしなくてはいけません。

 無毒化できない以上、できることは、生命環境から隔離することです。高レベル放射性廃棄物や使用済み核燃料を、どのようにして人間の生活環境から隔離するかという問題は、これまで世界レベルでも話し合われてきていて、宇宙処分や南極での氷床処分、海洋処分といった提案がなされましたが、いずれも国際条約で禁止されました。

そうなると、もうどこか陸地で保管をし続けるしかないわけですけれども、今ある技術で地上できちっと保管をしようと思えば、「乾式キャスク」という容器に入れることになります。

しかし、この設備を整えるのには大変なお金がかかってしまいますので、今、日本の原子力を推進してきた人たちは、ガラスの中に閉じ込めて地面の深いところに埋めてしまえば、あとはもういいだろうと、そういう選択をしているのです。いわゆる地層処分です。でも、私はそう簡単にはいかないだろうと思います。

 というのは、埋めてしまって、何年間そこに放射性廃棄物がじっとしていてくれたらいいかというと、10万年とか100万年というのです。そんなことを、この世界一の地震国で保障できるような土地はどこにもありません。実際、2012年9月11日には、日本の学者の国会とも言うべき日本学術会議が、「やはり放射能のゴミを埋め棄てにするのは正しくない」という答申を出しました。

 しかしそれでも、地層処分をする以外には、もうどうすることもできないのだと思い込んで、追い込まれてしまっている日本の政府は諦めません。2013年10月28日、経済産業省が、地層処分の技術的な信頼性を再評価する作業部会を立ち上げたのです。

(中略)

 奈良林さんは、福島第一原子力発電所の事故後から、「もともと自分ならば簡単に事故を収束できる」と嘘を言っていた方ですが、いまだにこんな嘘を言い続けているのを知って愕然としました。

まず、ここで言う「ガラスに溶かし込んだ廃棄物」というのは、使用済み核燃料をフランスで再処理してもらい、ウランとプルトニウムを取り除いたの残りの核分裂生成物のことです。この中には比較的短い半減期のものが混じっていますので、40年も経てば、放射能が1000分の1程度になるというのは本当です。

しかし、1000分の1になっても、人が近づけば簡単に死んでしまうのほどの放射能がまだ残っているのです。安全に埋められる道理がありません、

 さらに、ガラス固化体を10万年保管できる技術があるのだということについて、残念ながら、10万年という時間の長さを保障できる科学も学問もありません、だからこそ、日本学術会議が高レベル放射性廃棄物を埋め棄てにするのは正しくないと答申したのです。

続き『原発ゼロ』著書の紹介は、12/3(木)22:00に投稿予定です。

原発ゼロ (幻冬舎ルネッサンス新書 こ-3-3)

 


12月1日(火)のつぶやき

2015-12-02 02:49:44 | つぶやき

県の放射線測定は『放射線の種類を絞り』
放射線量低くみせている

正しく測定:毎時約8.9μSv
県が測定:毎時約2.8μSv
blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/2f591…

なぜ測らない放射能α線とβ線
>国と自治体指示は「γ線だけ」
正確なデータ公表すると住民がパニックに?

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(スイスの内科医マルティン・ヴァルター氏)

骨に吸収されるストロンチウム90は
ベータ線を出すため、内部被曝の測定は不可能。

唯一の方法は、
子供の抜けた乳歯を取って置きそれを測ること。

乳歯を焼いて灰にすれば測定できる。
blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/5cbe7…

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チェルノブイリ被害実態レポート
「第4章第13節チェルノブイリの放射性核種を除去する」より

放射性物質は水に溶けやすい
クリームやバターに加工すると濃度を減らせる

牛乳をいったんクリームに加工
それを汚染されていない水で牛乳の濃度まで
薄めた乳製品が牛乳の代わりに飲まれている

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(wiki)より
2010年10月26日
福島第一原子力発電所3号機のプルサーマル営業運転開始

(チェルノブイリ通信2004年6月18日発行)より
プルサーマルは事故が起きやすく
事故が起きたら
『通常の原発事故の5倍の地域が住めなくなります』

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【記録】2011年3月14日11時1分。臨界による核爆発が起きる。
blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/8a04e…

3号機の黒煙は核爆発である
水素爆発の場合には、水蒸気の断熱膨張であるため
爆発後に必ず水滴ができ、必ず白煙となる pic.twitter.com/qIodPIeH7f

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"cmk2wl:

甲殻類には
テクネチウムの同位体が高濃度に濃縮される。

アイリッシュ海のエビには
テクネチウムの同位体が
100,000 Bq/kg 以上検出されたものもあった。"

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"cmk2wl:
核施設の労働者が、
不可解にも亜鉛65による汚染を
受けていると診断された。

その後彼は
太平洋のカキ養殖場のカキを
食べたことが確かめられた。

このカキ養殖場は
原発から400キロ離れているが、
亜鉛65は養殖場で20万倍に濃縮された。"

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