あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

参院選・雑感

2016年07月11日 22時47分03秒 | 政治(安倍政権)
「しぶとい…」

 参院選が終わった時の、俺の感想である。
 民進党、改選32議席である。特に福島選挙区で岩城光英法相を破った民進党の増子輝彦。並びに沖縄選挙区で、自民現職の島尻安伊子沖縄北方担当相を、「琉球王」翁長雄志の全面支援を受けた無所属新顔、伊波洋一氏がぶっちぎりで破ったニュースには暗澹たる気分にさせられた。

 選挙自体の情勢は、もうほぼ完全に想定通りである。実につまらん。思った以上に野党勢力が手ごわかったものの、結局は公明党を含めれば3分の2を確保でき、一応は改憲可能なところまできた。

 しかし…。公明党が改憲阻止に回れば3分の2は発動できず、結局少数の公明党がキャスティングボードを握ってしまう事となっている。
 はっきり言って、安倍はビビリである。総理の器ではない。保守としての信念を持ちながら、靖国参拝なんかをずっとやらないところにも、そんな彼のビビリ・スピリッツは現れている。
 恐らくは、消費税増税やTPPについても、ある程度の問題点は安倍総理自身把握できているもののなかなか動きが鈍い事なんかも、そういう「イマイチ攻め切れないビビリ・スピリッツ」が原因である。つまり「合意」重視なのだ。

 それが、アベノミクスを支持した有権者に、いちいちフラストレーションを与えていたのはあるのではなかろうか。
 そしてその、決断力ステータスの低さが、民進党や共産党を絶望させないゲリラ戦術に走らせる原動力となっていると思う。要するに安倍に熱意が感じられないのだ。やりたい事が見えない。安倍はぼんやりしているようにしか見えないのだ。

 端的に、弱そうなんだよ安倍総理。

 野党に文句を言うだけならブロガーでもできるんだよ。そんなもん、戦後初の衆参3分の2を握った首相に望んでいない。それは単なる弱い者いじめだ。前に足りないのはズバリリーダーシップだ。

 ほんまにやるんやろうな…。憲法改正。こんな、もう2度とないかもしれないレベルの好機で、憲法改正しないとか、万死に値するぞ?憲法9条は無理でも、憲法96条の改正はやらねば、保守の総理としては最低やと思うわ。何のために消費税増税やらTPPの苦渋をなめたんじゃ。

 ちなみに。憲法96条とは憲法改正手続きについて記述されている条項である。
 いわく、憲法改正には国会議員総員3分の2の賛成で発議する事が可能で、その後国民投票にかけられ、過半数の賛成を必要とする。

 売国勢力がはびこる現状では、はっきり言って改憲は不可能と言える条項であった。一応、これでやっと、国民に対して憲法改正を「発議」する事ができるようになったが…というか、発議すら不可能に近いレベルの状況ってなんやねん。まあこのクッソ高いハードルは、戦後70年でようやく奇跡的に超えたなんだけど。テレビをはじめとした売国勢力はまだ、国民投票で過半数は獲れないキャンペーンを密かに展開中だし、ビビリ安倍の慎重な運営は、まだまだ継続するのだろうが…。

 林先生じゃないけど。まさに「今でしょ!」なんだよ?安倍総理はわかってるのかなぁ…。
 まあ、消費税増税にせよ、TPP参加決定にせよ、決断はギリギリまで追い詰められた末の「突然」だったし。やってくれると思いたいが。
 とりあえず、一番怖いのが、真っ先に「憲法9条削除」をやらかして、売国奴のヒステリー攻撃をモロに浴び、国民投票で失敗するという愚策である。突発的な愚策の決断が得意(?)な総理だけに、本当にやりそうで笑えないのだった。

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