あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

マスコミの慟哭

2014年05月14日 22時09分35秒 | その他
【産経】新たな「非識字者」が増えている Facebookを読めても、現実は理解できない人たち
http://sankei.jp.msn.com/wired/news/140512/wir14051215270002-n1.htm

 個人的に、ものすごくイヤな気分になった記事なんだけど。ほんの少しだけ同感できる記事であった。

 よーするにこの記事、何が言いたいのかというと。

「新聞は読めるけど、読解力がないので読んでも意味がない(=識字率の意味をなさない別の意味での文盲者。つまりこれが非識字率)連中が多すぎる」

 と言いたいのである。
 ちょっぴり穿った見方をすれば。

「消費税増税でちょっと生活費が増えたからってゴチャゴチャ言いやがって。消費税増税がなかったら国の借金がどうなると思っている。大局観のない情弱が多すぎるわ」

 って言っているようなものだ。産経だしな。
 すんごい上から目線。虫唾が走った。

 「増えている」なんて、記事タイトルには書いてあるが、文中に彼らが思う「情弱」が増えているという根拠となる数字なんてどこにもない

最近のOECD(経済協力開発機構)のPIAAC(国際成人力調査)の結果が教えてくれたことだが、2つの異なる非識字が存在するのだ。後者は「機能的非識字」とよばれ、イタリアにおいては10人のうちほぼ3人がこれにあたる。そしてこれは、ヨーロッパで最も高い数字だ。

 そーゆー「情弱な連中」がそこそこの割合存在するという話ならば、記事の中にほれ。このように記述されているが、これは過去から継続的に増加しているとか、そういった話ではない。
 しかも、この情報はイタリア国民の情報であり、日本国民の情報ですらない。記事の内容的には、「イタリアの調査結果を対岸の火事とせず、自らも戒めよう」ってな流れになってはいるものの…、肝心の記事タイトルがこれでは、「日本では新聞の意図も読めない情弱が増えている」という意味としかとれない。百歩譲っても「世界では新聞の意図も読めない情弱が増えている」と言っているも同然だ。

 これでは、はっきり言って新聞の影響力低下に慄くマスコミの、一般国民へ向けた恫喝である。

 実に腹立たしく、そして前述した通り虫酸が走る内容である。あまりに傲慢。

 いち日本国民なめんな。

 が、冒頭にも述べたように、ほんのすこしだけ、同感できるところがある。
 それは、「情弱が国体をも揺るがすかもしれない」という危機感である。

 朝日新聞購読者で、全盛期の韓流ブームに全力でのっかり、現在も韓流ドラマをコソコソ見ているウチの実父母を見ているとホントそう思う。で、彼らを「処置なし」と見ている自分がいる。

 その自分を省みると、この記事の記者のような傲慢さが自分にあるような気がして、かぎりなく嫌な気分になるのだけど。
 自分の感情と、上のマスコミの感情が同じだからわかるんだが、マスコミは最近もう、自分では世論操作とかどうしようもなくなってきていると感じているのではないかと思うのである。彼らも日本国民に対し、「処置なし」と感じているのではないだろうか。

 好き勝手誘導できた世論が、今、自分の思い通りにならない。
 そんな苛立ちを感じる事ができる記事であった。

 産経新聞はな、まだ朝日や変態ほどに無力感は感じていないだろうが。
 それでも、消費税増税やらTPPに厳しい世論をみるに、思うところはあるのだろうな。その内心を映すような慟哭だよ。

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