どうやら、ピュア Pure Wishes ウィッシーズについて、しっかり書いていなかった模様。
これまで書いたことをまとめてみる。
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チーム・ノーマン通算16頭目(13年産10頭目、13年産シルク7頭目)の出資馬。
以前にミリオンウィッシーズの13について書いたエントリー
[シルク] Pure Wishes に追加出資
追加出資検討~ピュアウィッシーズ牝
シルクHC募集予定馬(54)~50ミリオンウィッシーズの13牝
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ピュア Pure Wishes ウィッシーズ牝2[シルク]
(ミリオンウィッシーズの13)
1口3.6万円/総額1800万円
関西・松永幹夫厩舎
父Manduro
母ミリオンウィッシーズ
母父Darshaan
配合の累代は、Manduro×Darshaan ×Nureyev×Mr.Prospector×Halo。
クロスはDschingis Khan4S×5S、Northern Dancer4S×4D。
持ち込み馬で、母11歳時の産駒。5番仔。
母は英国産で仏3勝。勝ち距離は1200~1400m。
祖母の産駒に、凱旋門賞馬の種牡馬バゴがいる。
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父Manduroは異系のドイツ血統馬。
父系を遡るとBlandfordに行き着くというのは、ある意味凄い。
曾祖父Konigsstuhlは独ダービー馬。
祖父Monsunは独ダービー2着で、オイロパ賞連覇。
曾祖父、祖父ともに芝2400mのGI馬。
父Manduroは、競走成績から考えると長めのマイラーかな。
ジャックルマロワ賞-仏G1(芝1600m)、イスパーン賞-仏G1(芝1850m)、プリンスオブウェールズS-英G1(芝10F)とG1を3勝。
フォワ賞-仏G2(芝2400m)も勝っている。
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血統屋の望田潤氏によると、「Manduroは、(Hyperion的で)マイルでも中距離でもOKというタイプ」。
また、ワールドエースについて、「欧州GIを3勝したManduroの甥で、母マンデラは独オークス(独GI・芝2200m)3着。代々Hyperionとドイツ血脈が重ねられてきた重厚な牝系。」と書いている。
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父Manduroは、Blandford系Dschingis Khanの3S×4Dというクロス馬。
自分が見ると、母父にBe My Guestが入るが、基本的に欧州のスタミナ血脈で構成されていて、ドイツ血統が多く入っている。
成績から考えると距離適性は1600~2000mだから、マイル辺りのスピードがあるのだが、やはり底力とスタミナが特徴だと見える。
マイル辺りのスピードが有ったということは、Be My Guestの母系の米血が効いたか、Lady Josephine血脈が効いたか、だろうか?
それでも、欧州血脈主体だけに、日本の馬場向きのスピードには不安を感じる。
日本に入ってきている数少ないManduro産駒が短距離で走っていることを考えると、気性面で短距離向きかもしれない。
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曾祖母の配合の累代は、Mr.Prospector×Halo×Hoist the Flagで、Natalmaの牝系。米血主体。
祖母は、そこにNureyevが配されて、欧州血脈と米血のバランスが取れた。
Natalma3S×4D、Native Dancer4S×4D×5D、Almahmoud4S×5D×5D、Hyperion5S×5S、Nasrullah5S×5Dとクロスが強い。
母ミリオンウィッシーズは、そこに欧州血脈主体のDarshaanが配されて、全体として欧州血脈主体に。
父と母の間では5代内のクロスが出来ていない。
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上記のことを考えると、ピュア Pure Wishes ウィッシーズは、重厚な欧州血脈主体な配合馬。
すなわち、7/8欧州血脈・1/8米国血脈の配合馬だと判断している。
もう少し米血が欲しいのは確かで、少ない米血が結び付いているようには見えない。
父Manduroと母父DarshaanによってBlandfordが弱くクロスしているが、メインクロスはNorthern Dancer4S×4D。
Be My Guest≒Nureyevとまでは言えないかもしれないが、Northern DancerとHyperionとLady Josephineなどが共通している。
競走能力に1番影響を与えるとしたら、そこだろう。
血統的にマイラーだと思って出資した。1600m、1800mをイメージした。
馬体を見て、バランスが良いように思ったし、牝馬だからスラッと見えて好みだった。
どう考えても、スプリンターには思えないのだが。
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サンデー系種牡馬の素軽い血に、欧州の重厚な血を合わせて、スケールダウンさせずに次世代を生み出すことを考えると、ピュア Pure Wishes ウィッシーズには、繁殖としての役目が待っているだろう。
シルクには母優先が無いが、繁殖入りしてからも追って行きたい。