国際ベジタリアン連合 第45回 Vegfestの報告(国立台湾大学)

2017年11月19日 | 関連イベント

11月19日、20日の2日間、国立台湾大学で行われました、IVU(国際ベジタリアン連合)第45回 Vegfestに参加して来ました。 

IVUは、1908年にドイツのドレスデンで創設された、100年以上の歴史を有するベジタリアン団体の統括機関です。

空港に到着し、早速ベジ歴25年の方に送迎してもらい、指定されたホテルに向かいました。運転手さんにベジになったきっかけをお伺いすると、もともと仏教徒で、台湾では仏教の僧が、ベジタリアン・ヴィーガンになる事を勧めており、寺院もいたるところにあるという事を言っておられました。

 19日も20日も、国立台湾大学で、朝9時から18時頃まで、スピーチがぎっしり入っており、スライドを見ながら英語と台湾語が入り混じるスピーチを朝から晩まで聞く事が出来ました。

スピーカーの方は、台湾の方以外にも、インドネシアやマレーシア、ベルギーやドイツ、ブラジルといった国々から来られていました。お話のテーマは、台湾といえば素食文化が盛んですので、もちろん素食(菜食)に関わる栄養のお話や、ビジネス的なお話、そして、動物愛護や環境問題に関するお話もあり、単に健康面だけの素食文化というよりは、地球規模の人類の問題を、素食によって解決して行こうといったアプローチのお話がたくさんありました。

また、台湾で、動物問題に取り組む若者や学生が多く、スライドを用いながら、自分たちの活動を紹介しており、ベジを推進して行こうといった力強いメッセージが伝わってきました。

ブラジルのカルロス・ナコンシ博士による「アニマル・エシックス」や、ドイツ、ベルギーのベジ活動家らが、動物倫理や環境問題など、ベジタリアニズム・ヴィーガニズムを推進するといった内容で、スライドも、イラストだけで言いたいことが伝わるような内容になっているものもあり、とても興味深かったです。

19日の夕食は、台湾一と言われる素食の名店で、皆で素食料理をいただきながら賑わいました。

20日は、午後から、ケータリングができる寺院に場所を移り、スピーチやクッキングデモを楽しんだ後、19日に夕食をいただいた店の素食料理をビュッフェ形式で皆でいただき、会話も弾みながら楽しい時間を過ごすことができ、また、多くの素敵な繋がりができました。

両日とも、会場には数は多くはありませんでしたが、素食や菜食スープや動物愛護など、さまざまなブースが並んでおり、お話をお伺いしながら中身の濃い交流ができたのではないかと思っております。

帰りも、行きの時に送迎して頂いた方に空港まで送迎していただき、チェックカウンターまで来ていただいて見送って頂いたのですが、チェックカウンターにおられた方もベジだという事をお聞きし、台湾ではベジが当たり前のように浸透しているのだなと感じました。

日本でも、今以上に当たり前のようにベジが浸透すべく、私たちも活動を行うに当たり、このようなイベントは、とても励みになると思いました。

第45回Vegfestへの参加のお声がけをいただいた、国際ベジタリアン連合会長のスシアント博士や、日本から来たという事でお気遣いいただき、交流して下さった皆様に深く感謝いたします。この台湾での経験を日本での活動に活かして行きたいと思います。

 

(報告:橋本晃一)

NPO法人日本ベジタリアン協会

 ホームページ:http://www.jpvs.org/

 


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